現在ゼミ4年生たちは卒論に取り組んでいます。12月半ばの締め切りまで,あと2か月しかありません。例年通りの指導を行っていますが,例年通りの進行状況です。
例年つぎのことがらを指導します。
「何かの本を写す,まとめるというコピペ卒論は認めない」
「独自の主張が展開されなければ卒論とは呼べない」
「企業のマーケティング活動や消費者の消費活動におけるちょっとした疑問を大事にする」
「独自の主張をいかに根拠づけるのかという観点で,構成を考える」
「机の上で唸っていても良いアイディアは出ない。文献調査はきちんと行う」
「うまくいかなくてもいいから,1次データの収集を行う」
2年次からゼミの活動をきちんとこなしていれば,理解して,実現できることばかりです。大学教育において当たり前のことしか指導していないのです。
しかし,例年締め切り迫るこの時期において,うまく進行していません。コピペ卒論は認めないということは皆理解していますが,独自の主張を展開するということが理解できない,もしくは展開できないでいます。
独自の主張というと,何か大それたアイディアを案出しなくてはならないと思う学生がいるようです。しかし,問題を大きくすると,実際にはありきたりの主張しかできないのが通常です。むしろ,「狭く,小さく考える」ほうが独自性が出せます。
また,独自の主張は誰も考えていないアイディアだと理解して,それを生み出すために,机の上で「思い付いたこと」を表明しようとする学生もいます。しかし,思い付きでは説得力のある主張にはなりません。まずは文献をきちんと読む必要があるのです。従来の説について不十分な点や問題点を指摘し,その穴を埋めることを目指すと,説得力のある独自の主張を行うことができるようになります。
締め切りまであと2か月と,せっぱつまっている状況ではありますが,うまくいっていないゼミ生には,もう1度原点に戻り,文献をきちんと読んで,従来の説を再検討してみて欲しいと思います。そして,従来の説の穴を見つけ出す,もしできなければ,その説が展開された条件を取り出して,それを変更してみる。従来の説が適用されている分野とは違う分野に当てはめてみる。色々な思考実験を繰り返せば,頭の中が整理されて,独自のアイディアが出てくるでしょう。
例年つぎのことがらを指導します。
「何かの本を写す,まとめるというコピペ卒論は認めない」
「独自の主張が展開されなければ卒論とは呼べない」
「企業のマーケティング活動や消費者の消費活動におけるちょっとした疑問を大事にする」
「独自の主張をいかに根拠づけるのかという観点で,構成を考える」
「机の上で唸っていても良いアイディアは出ない。文献調査はきちんと行う」
「うまくいかなくてもいいから,1次データの収集を行う」
2年次からゼミの活動をきちんとこなしていれば,理解して,実現できることばかりです。大学教育において当たり前のことしか指導していないのです。
しかし,例年締め切り迫るこの時期において,うまく進行していません。コピペ卒論は認めないということは皆理解していますが,独自の主張を展開するということが理解できない,もしくは展開できないでいます。
独自の主張というと,何か大それたアイディアを案出しなくてはならないと思う学生がいるようです。しかし,問題を大きくすると,実際にはありきたりの主張しかできないのが通常です。むしろ,「狭く,小さく考える」ほうが独自性が出せます。
また,独自の主張は誰も考えていないアイディアだと理解して,それを生み出すために,机の上で「思い付いたこと」を表明しようとする学生もいます。しかし,思い付きでは説得力のある主張にはなりません。まずは文献をきちんと読む必要があるのです。従来の説について不十分な点や問題点を指摘し,その穴を埋めることを目指すと,説得力のある独自の主張を行うことができるようになります。
締め切りまであと2か月と,せっぱつまっている状況ではありますが,うまくいっていないゼミ生には,もう1度原点に戻り,文献をきちんと読んで,従来の説を再検討してみて欲しいと思います。そして,従来の説の穴を見つけ出す,もしできなければ,その説が展開された条件を取り出して,それを変更してみる。従来の説が適用されている分野とは違う分野に当てはめてみる。色々な思考実験を繰り返せば,頭の中が整理されて,独自のアイディアが出てくるでしょう。