愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

最後

2011年07月22日 | 運営
昨日は春学期最後の授業日でした。ゼミも正規のスケジュールはこれで終了です。

3年生には名古屋マーケティング・インカレにおける研究発表について今後の課題を導出してもらいました。その際研究コンセプト(何をどのように明らかにするのか)を表明してもらいました。一度決めたコンセプトは変えてはだめだと指示しました。

1つのチームは,タブレット型パソコンを小売店内のデジタル・サイネージとして活用することを研究するプランを発表しました。機能から考えて,他のデジタル・サイネージ用ツールと比べて,プロモーション効果があるはずだという。ここで問題になったのが,プロモーション効果とはなんだということです。企業が特定プロモーション活動による売上高向上を目標としていても,それが売上実現に結びついたかどうかを明らかにすることは容易ではありません。売上実現には色々な要因が複雑に絡み合うからです。したがって,プロモーション効果というと,知名や理解という段階にとどめて測定することが多いのです。しかしこれとて,効果概念はあいまいで,論者によってまちまちです。自分たちなりにプロモーション効果概念を導出し,その測定を考え出してきて欲しいと指示しましたが,簡単に答えは出ないでしょう。プロモーションや消費者行動関連の専門書をきちんと調べたうえで,徹底的に悩んで欲しいと思います。

4年生には卒論執筆に向けて,研究の基本的考え方をレクチャーしました。研究には,理論そのものを扱う研究,仮説検証型の研究,歴史を扱う研究,ケーススタディーなど様々な方法があるということを説明しました。とくに,ケーススタディーのなかで,複数ケースから原理・原則を導き出す帰納的研究というものをやってみたらどうかと述べました。我々にはおなじみの名城大学大崎先生の研究書『プレミアムの法則』を例に出して,面白い卒論が書けるかもしれないと説明しました。もしケースによる帰納的研究に関心があるならば『プレミアムの法則』を読んで欲しいと思います。最後に秋学期最初のゼミでは,卒論を1万字以上執筆してきてそのデータを提出してもらうと指示しました。学部の規定分量の半分以上書いてきてくれということです。今までの例からすると,最低限それが満たされていないと,まともな卒論を12月に提出することができないからです。

なお,昼休みに,2年生内定者を集めたオリエンテーションを行いました。個人的には暗雲垂れ込めました。10名の内定者のうち集まったのは7名。3名は集合指示の掲示に気づいていないようだということでした。7名に私のアドレスを教え,連絡のためにそこに空メールを送って欲しいと指示しましたが,その日のうちの送ってきたのは4名。指示されたことはすぐやるのが鉄則。すぐ送れとは指示されていないと学生は言うのかもしれませんが,こういう簡単なことはすぐやらないと,かえって忘れてしまってやらなくなります。ちなみに,過去,集合をかければ全員集まりましたし,空メールの指示では皆その場ですぐ対応しました。

以上のことだけで判断するのは早計ですが,基本的なことをおそろかにする,情報に網を張っていない,すぐ取り掛からず後回しにする学生が優秀な学生であったためしはありません。やはり2年次に様子を見て,3年次のゼミ運営(名古屋マーケティング・インカレに参加するかどうか)を決めたほうがいいようです。

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