愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

親子入学

2025年01月23日 | Weblog
正月3日に,高校の同級会が大阪で開催されました。中高一貫校だったので,6年間ともに過ごした同級生たちの集まりです。当時の恩師も参加してくれました。同級会のことを英語でclass reunionといいますが,まさに昔のクラス再結成という感じになりました。強い結びつきが感じられました。

昔話と近況を織り交ぜて会話が弾みましたが,ある同級生が私に向かってこんな話をしてきました。「自分の息子が君の後輩になったよ。君の通っていた大学学部と同じところに今通っている」と。そして,母校の施設やサークル活動のことをあれこれ「今こうなっているんだよ」と私に話してきました。私は「昔はこうだったので変わってないな」などと返しましたが,驚きました。

何に驚いたかというと,同級生が自分が入学したわけではないのに,その大学の学生でないと知らないような施設やサークルのことを話していたからです。子供の教育に親が関心を持つのは当然ですが,親が自分も入学したかのように子供の大学生活に関与しているのです。

帰宅後,同級生との会話を振り返りながら,愛知学院大学が「親子入学」という考え方の下で後援会(大学版PTA)を展開していることを思い出しました。子供が大学に入学した際には,保護者も入学したものとして大学教育に関与していくという趣旨です。毎年保護者には年会費を払っていただき,その資金を学生の課外活動の補助や奨学金等に拠出しています。

現在私は副学長・教務部長として,後援会の役員会や懇談会等に出席して,保護者の方々と懇談することを中心にその活動に関わっています。学部長時代にも同じように関わってきました。しかし,正直言って,「親子入学」をよく理解できていませんでした。

同級生との会話をきっかけに,本学学生の保護者の中にも,私の同級生同様,子供(あるいは親族)の学生生活に深い関心を持っていただいている方がいると思い至りました。後援会という組織の活動に熱心な保護者はそれほど多くありません。しかし,実際には高い熱量で大学を見つめている保護者が多く存在するかもしれない。

この保護者の方々にどのように対応するべきか。個人的には,何か特別な対応をする必要はないと考えています。学生が生き生きとした学生生活を送れば,それを通じて,保護者の方に,大学について強い印象を持ってもらえると思います。保護者の関心は何より自身の子供(あるいは親族)の充実した学生生活であると思います。何か対応をとるとすれば,学生が生き生きとした学生生活が送れるように我々教職員が基盤整備をして,後押しをすることだと思います。それが「親子入学」を実りあるものするのだと考えています。



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