愛知学院大学青木ゼミのブログ

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中間発表会2回目

2011年10月02日 | 名古屋マーケティング・インカレ
昨日,名古屋マーケティング・インカレ第2回中間発表会が名古屋学院大学で開催されました。今回は開催校の事情で,午前11時から午後3時まで研究発表会,午後4時半から午後7時まで懇親会という変則的なスケジュールになりました。

例年2回目の中間発表会は,混乱した内容の研究発表が続出します。なぜかというと,夏休み中,あれこれ書物を読み,調査を重ねた結果,獲得した知識,集めたデータを取捨選択できずに盛り込んでしまうからです。今回はどうだったかというと,私が接した限りでは,混乱している発表は少数でした。意外にも,頭を整理して発表に望んでいたチームが多かったと思います。

今回感じたのは,チームにより進度に差があり,そのばらつきが大きいということです。すでに具体的な仮説を提示するに至り,あとはその検証までという段階にこぎつけているチーム,第1回の中間発表から大きな進歩はなく,いまだ決意表明段階にとどまっているチーム,ヒヤリング等の調査はすでに行ったもののそのデータをどのように分析するのか不明なチームなど,研究の進度(深度か?)はまちまちでした。

第2回中間発表の時点で決意表明にとどまるレベルのチームが,過去,本大会で「やはり駄目だったか」という結果に終わる例を見てきています。今回そのようなチームは,本大会で聴衆を納得させる発表を展開するために,この先他チームの数倍の努力が要求されるのは当然です。それに加え,「見切り」をつけて前に踏み出す勇気を持って欲しいと思います。遅れているチームに努力が足りないとは思いません。おそらく,どの方向に進んでいいのか明確化できず,堂々巡りの議論をチーム内で繰り返してきてしまったのでしょう。「見切り」をつけないと,その状態は本大会まで続くでしょう。

研究発表は問題集で問題を選択して,正解を出す作業とは違います。自分たちなりに,問題を探して,それに対する答えを見つけ出す作業です。正解はないといってもいいのです。研究を進めるためには,間違っても,失敗してもいいので,ある方向に走り出すしかないのです。「見切り」をつけたら,大胆に仮説を作り出してください。研究は勉強とは違います。自分たちなりの主張を展開しなければなりません。そしてその仮説を根拠づけることに集中してください。こうすると何をすべきかが明確になります。仮説が間違っていてうまく根拠づけることができなければ,別の仮説を見つけ出すのです。そしてまたそれを根拠づける作業を繰り返します。

うちのゼミにも,堂々巡りの議論の結果,いまだ決意表明にとどまっているチームが存在しています。「見切り」をつけるしかありません。

発表会後は懇親会になりました。いつもより2時間ほど早いスタートになりました。しかし,雰囲気はいつもの通りでした。バカ騒ぎして,酔いつぶれる学生がいる一方,教員に改善のアドバイスを求めるチームの姿もあちこちで見られました。

今回,時間が足りなかったり,気恥ずかしさで躊躇してしまったりで,他大学の教員に相談することができなかったチームがあったと思います。この先本大会までの期間,迷うことがあったら,メールによるやり取りでも構わないので,是非他大学の教員に相談してみてください。インカレに関わっている全教員は相談を歓迎します。学生はいつも接しているゼミの担当教員からはすでにいろいろアドバイスをもらってきているはずです。しかし,他大学の教員に相談すると,迷いがはれ,理解が高まるケースが多いようです。ゼミ担当教員と同じアドバイスをもらっても,そうなるようです。積極的に聞く姿勢があるからでしょう。


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