愛知学院大学青木ゼミのブログ

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恒例

2017年12月03日 | 名古屋マーケティング・インカレ
恒例の名古屋マーケティング・インカレ本大会が終わりました。今月2日名城大学で開催されましたが,大崎先生はじめ名城大学の学生・関係者には大変お世話になりました。

私は校務に忙しく,今年度は本大会しか出席できなかったため,全般的な感想を述べる立場にないのですが,例年通り,参加学生たちはよく頑張っていました。自分に身近な出来事からテーマを探す,コラボした企業に関する戦略提案をするというものが多かったのですが,いずれにしてもよく調査をしていました。プレゼンテーションについてもよく工夫し,練習を積み重ねてきた跡が見えました。とくに決勝に残ったチームは,調査にかけた努力の水準は非常に高く,プレゼンテーションは巧みでした。

自分のゼミ生については,例年通り,底辺にいるという印象です。文献の読み込みは中途半端だし,調査は不徹底。何よりプレゼンテーションは問題だらけでした。私が聞いても何を話しているのかよく分からない内容であったといえます。

なぜこうなったかというと,テーマに関する知識がないのに,「ああでもないこうでもない」と机上の議論を繰り返していたからです。知識のない者同士の議論は空論で終わります。そんなことで数か月も費やしてしまいました。夏休みから秋にかけて何も進みませんでした。例年決勝に残ったチームは,早い段階(夏休み前後)で企業や専門家に対するヒヤリング,探索的な消費者アンケート調査,実態観察などを行って,試行錯誤を深めた上でテーマを絞り込んでいきます。しかし,うちのゼミ生は,その間,空論で時間を費やしていました。PBの選択行動や,商品の再購買行動など消費者の行動を俎上にのせていたので,早い段階から消費者に対する調査(アンケートに限らない)を行って,テーマを深める糸口を得るべきでした。結局,時間切れ直前で慌てて思い付きのアンケート調査を中途半端に行って,得られたデータに強引な解釈を施して,発表につなげることしかできませんでした。プレゼンテーションの改善を考える間はなく,やっつけ仕事の発表をしてしまいました。

昨年度もそのような調査には消極的で,机上の空論に時間を費やしていましたが,今年度同じになってしまったのは,私の指導が悪かったと反省しています。もともと私の指導力が低い上に,近年は公務に忙しく,以前と比べて大会へのコミットメントが弱いことが,ゼミ生の消極的態度に拍車をかけていると感じています。今年度私は中間発表会には出席できませんでした。本大会に丸一日出席するのは5年ぶりです。

ゼミ生の研究発表が他大学学生と比べて低調なのは,ゼミ生本人と私に問題があるのは間違いないのですが,大学の施設も影響を与えているかもしれません。うちのキャンパスにおいて,学生は,平日コンピュータルームは午後6時半,図書館は午後7時半(開館は8時まで)しか利用できません。土曜日は昼までしかキャンパス内にとどまることができません。日曜祝日は立ち入り禁止。授業が終わった後,キャンパス内で勉強や課外活動をする機会がほぼないのです。この前祝日に,研究発表の準備のため,私が学生を伴ってキャンパス建物内に入ろうとすると,警備スタッフに「学生を建物内に入れないでください」と注意されて,唖然としました。もちろんキャンパスが使えなければ,あえて外に出てしまえばいいので,ゼミ生にとって言い訳にはならないかもしれませんが。

来年は参加大学・チームが大幅に増加する見込みです。そうなると,うちのような枯れ木も山の賑わいにしかなっていない(本当に)ゼミが参加するのは,大会運営の負担になるし,他大学学生との交流上浮いた存在(実際には沈んだ存在)になるので,受け入れてもらえず不参加の可能性があります。もしそうなれば,残念なことですが,やむをえません。今後ゼミの活動方針を見直したいと思います。

追伸。本大会懇親会で悔し涙を流している学生が何人もいました。ある学生は,自分の力を発揮できず,決勝に残れなかったことを悔やんでいました。私は慰める言葉を思いつかなかったのですが,研究発表の評価は一元的ではなく,様々な評価軸があるので,今回たまたま1つの評価が出たに過ぎないことを話しました。そして,能力不足を自省できるのは,実際には能力が高まって,要求水準が高くなっている証拠だとも話しました。いつうちのゼミ生は悔し涙を流せることになるのか。



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