人生アラカルト

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亡くなった”姉のたきちゃん”と私

2012-07-10 22:46:08 | 日本海
金沢の叔母の一周忌に兄弟姉妹4人が集まるブログ
を書いたが、法要は先日日曜日に営んだ。
そのとき、東京から来ていた従姉妹が持参した
1枚の写真に、私は驚いた。
画像

遠い遠い昔の写真。5歳で亡くなった姉のたきちゃん
と私が写っている。

たきちゃんは肺炎で急死したと聞いている。
見ての通りの可愛さだ。

たきちゃが亡くなったとき、母が嘆き悲
しんだ。一周忌の叔母からそう聞いていた。

父はお坊さんである。
「たきちゃんはどこへ行ったの?」 黙ってい
る父に何度も聞いたそうだ。

幼いわが子が亡くなった事実を認めたくない母。
その横で訳もわからず私ははしゃいでいたそうだ。

この写真を見ると、いかに私たちが愛され、大事
に育てられていただろうことが、伝わってくる。
可愛いかっこうをさせて、金沢の写真館で写した
記念写真である。

あれから75年の年月が経った。
がんになんども冒されながらも、私はまだ生きて
いる。

それに比べてたきちゃんは、学校も行かずに死ん
でしまった。

やはり不幸だ、不孝だ、たきちゃん。

写真を見ながらなんどもなんども姉の名を呼んだ。
親に代わって呼んだよ。

たきちゃん