祇園祭は真夏の太陽が京都を照り付ける。
祇園祭の主役は先頭を切る〈長刀鉾〉だ。
鉾の天井を飾る長刀がキラリ刃先を光らせる。
長刀鉾は毎年「くじとらず」として必ず巡行の先頭を行く。
囃子方の前に座る稚児はしめ縄を真剣で切りスタート。
笛と太鼓が「こんちきちん」 屋根には「屋根方」が2人。
地上から屋根まで8メートル。
一番暑い役を引き受ける。
動く美術館とはよく言ったものだ。
大きさといい、美しさといい、そして品格。
まさに都大路にふさわしい主役と言えよう。
この日、京都は36.4度だった。
河原町、お池の通りに16万人が詰めかけた。
目立つのはツアーの団体、それに外国人観光客だ。
鉾や山を弾く男性たちに外国人も多く参加しているという。
「暑い」「暑い」と観客たちは木陰を求めていた。
暑さが、祇園祭のエネルギーを生んでるのでっせ。