亡くなった人と交信したい、もう一度夢で会いたい。
その前に、親しかった人との思い出を再現しよう。
アルバムを引っ張り出す。
写真の情景は。
今年亡くなった親友の若いころだが、いつか分か
らない。かれの新築の家で、2人で撮った写真だ。
じっと、写真を見つめる。
こんなことをしゃべっていた。
お互いマスコミという道を歩いている。
新聞とテレビと報道の仕方は違うが、しんどいが
面白い世界だ。
先はさっぱり、つかめないが、それでいい。
いや、こんな真面目な話はしなかったはず。
彼とは大学で知り合った仲。
だが、真剣に学問について話したことがなかった。
彼も私も、新聞社や放送局に行くとは、試験を受け
るまで思いも及ばなかった。行き当たりばったり。
だから、全く知らない世界に2人とも驚くとともに、
苦労も一杯した。
多分、話すことはいっぱいあったはず。
じっと写真を見つめると、かれは微笑んで「そや」
と云った。「そんなだらな」とも云った。
これが、交信の始まり。
それから、何年もして私は金沢に転勤になった。
かれは、テレビ局の顔となって活躍していた。
彼が云う事、私がしゃべったこと、大体想像が
つく。
それは、親友だから。
彼と交信が続けられるとあとは簡単だ。
彼は意見を云うとふっと消える。
その前に、親しかった人との思い出を再現しよう。
アルバムを引っ張り出す。
写真の情景は。
今年亡くなった親友の若いころだが、いつか分か
らない。かれの新築の家で、2人で撮った写真だ。
じっと、写真を見つめる。
こんなことをしゃべっていた。
お互いマスコミという道を歩いている。
新聞とテレビと報道の仕方は違うが、しんどいが
面白い世界だ。
先はさっぱり、つかめないが、それでいい。
いや、こんな真面目な話はしなかったはず。
彼とは大学で知り合った仲。
だが、真剣に学問について話したことがなかった。
彼も私も、新聞社や放送局に行くとは、試験を受け
るまで思いも及ばなかった。行き当たりばったり。
だから、全く知らない世界に2人とも驚くとともに、
苦労も一杯した。
多分、話すことはいっぱいあったはず。
じっと写真を見つめると、かれは微笑んで「そや」
と云った。「そんなだらな」とも云った。
これが、交信の始まり。
それから、何年もして私は金沢に転勤になった。
かれは、テレビ局の顔となって活躍していた。
彼が云う事、私がしゃべったこと、大体想像が
つく。
それは、親友だから。
彼と交信が続けられるとあとは簡単だ。
彼は意見を云うとふっと消える。