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人生アラカルト

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無名の若手女性画家が描く大量の襖絵とは

2013-04-12 19:29:45 | やるー
今日も接骨院へ行く。駐車場に入ったが、降りられなくなった。
ラジオの話に興味が湧いたから。

話し手は禅寺の大本山妙心寺の塔頭の襖絵について語ってい
た。

塔頭の襖は64枚ある。そこに新しく絵を描くことになった。
絵筆を取るのが、有名な画家ではなく、無名の若い女性だと
いうことだった。女性は芸術大学院を卒業しているので素人では
ない。普通、名の知れた画家に委嘱するものだが、なんで実績
が薄い女性に絵を託したのか。


この話から話をずらして、京都に数多の寺院があり、その多くに
襖絵が存在する。寺院を拝観に訪れると、この絵は「狩野派の
だれそれでございます」と説明される。
何百年前に名の知れた画家が競って寺の襖絵を描いていた。
では、今から何百年後に残すための絵を描く例があるだろうか。

多く見られるのが、復元作業。原画は収蔵庫にしまい込み、復元
画を現場の部屋に残す。

どこのお寺か忘れたが、6枚くらいの襖一杯にイワシの絵が
描かれていた。金子みすゞを意識したものだろう。イワシの目が
印象的だった。

これも襖6枚くらいなら見られるだろうが、60枚を超すイワシの図
は空想するだけでお腹、胸一杯になるだろうね。

千住博さんの絵がすごいと思ってもお寺の襖にはねえ。

   本音は「もったいない」

でも、いいじゃないか。なにを無名の画家が描くか知らないが、
何十枚も描くうち、どんどん変化し、うまくなってゆく。わくわくし
ないか。