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人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

第一線を退いた音楽家たちが再び・・・

2013-04-19 21:09:10 | お勧め
映画「カルテット」を観た。
かつて名声を馳せた声楽家4人が自分たちが住むホーム
の存続をかけて心を一つにして舞台に立つ・・・その間に
流れるクラシックの名曲の数々。
ストーリーを簡単に説明するとそんなところ。

いきなり、ヴェルディーの椿姫「乾杯の歌」から入って行く
から大いに期待を持たせる。しかし、普通の音楽の世界
を描いていない。サクセスストーリーでもない。出てくるの
は第一線を退いた音楽家たちの姿。

年代で云えば70後半から80歳か。完全にくたびれたわけ
ではないが、「高音が割れる」心配を持つ。

この映画の面白さは会話だ。ずいぶん下ネタもでてくるし、
過去には不倫もしている。ところが、 聞き逃せないセリフ
が出てくる。例えば、「今日の舞台は成功しても明日はもっと
よくしないと客は満足しない」とか。

ノートに書き残そうと鞄をまさぐった。ところがノートはあったが、
ボールペンがない。いつもこうだ。こんなこともあった。カメラは
もって来てもカードがない。写真はあきらめた。家についてから
携帯電話にカメラがついていることを忘れていた。

映画では俳優たちがボケているし、観客の私はせりふを覚え
ようとしたが、なんにも記憶していなかった。

映画のパンフには、4人がそろって舞台に立つシーンが写され
ているが、映画はそこで終わっている。こんなこと書いて悪か
ったかな。

名優ダスティン・ホフマンが初めて監督し、日本にも訪れている
話題作。もう一回観てセリフを確かめてもよい作品だった。