人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

素晴らしい音楽会とは

2015-10-01 16:38:54 | 80はミステリーゾーン
私は73歳にして、京都コンサートホールでフルートの
初舞台を踏んだのだった。ただし、男性合唱団のフル
ートの伴奏者として。

この初体験は、日頃舞台を見つめる一観客としてでな
く、ほんの少しであるけれども、演奏者の気持ちを理
解するのに役立った。

演奏者たちの配置図は。
真ん中に30人近い男性合唱団が3列に分れて立つ。客席
から見ると、一番左にピアノ、その前にフルートの私。
もう一人の伴奏者はギターが一番右にあった。

リハーサルなしで、本番に入ったので、いろいろ違和
感があった。

まず、全ての音が客席に流れて行く。自分の楽器の音
もどのように鳴ってよくわからない。

よく聞こえるのは、私の後ろのあるピアノの音。
それもがんがん聞こえる。

肝心の合唱団の歌声は近い人の声は聞こえるが、離れた
所にいる人の声が聞こえない。ギターは全く聞こえない。

なるほど、客席に座ると全ての音がハーモニーになって
集まってくる。遅まきながらやっと分かった。

となると、頼りは指揮者のタクトだけ。
曲に入るところ、間と切れ目。これら指揮者の合図が
なければがたがたになりかねない。

今年、アマチュアのオーケストラの演奏を聞いたが、
指揮者なしであった。
すごくよかっただけに、練習の積み重ねの成果が発揮
されていたと感じた。