人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

本番中フルートの音が出なくなった

2015-10-02 22:09:53 | 80はミステリーゾーン
合唱団の演奏中、突然私のフルートの音が出なくなった。

唯一、演奏会の後日、私に尋ねた女性の友人がいた。

彼女がいうには。

それまで、調子よくフルートを吹いていた私が怪訝な顔
をして、楽器を膝に置いた。

「どうしたの?」

「実はドボルザークの編曲に入ってしばくすると、音が
出んようになったんや」

「なんで?」

「分からへん」

「それで吹くのをやめたんや。でもドボルザークが終わ
ったら、また吹き出した」



ドボルザークは私には荷が重かった。
緊張のあまり、楽器がいうことをきかんようになった。


これがフルート3年目の経験不足がもたらした結果で
あった。

演奏会は合唱が主役だったから、私は添え物、刺し身
のツマでよかった。
私が演奏中休んだとしても態勢に影響はなかった、が。


これが、人数が少なかったら。
おお、こわ。

7年前の話ですぇ。



フルート 目だっていたのはいいけれど

2015-10-02 15:37:39 | 80はミステリーゾーン
阪神タイガースの応援で「必死のパッチ」という言葉
があった。

分かりますか。
  まあ、なんとなくー
「パッチ履く」いうたらわかるやろ。


ここが勝負のしどころ、必死のパッチや。

私のコンサートホール出演は無事めでたく最後まで脱落
することもなく終えることができた。

まず、コンサートを聞いた友人、知人の感想から。

・アマやしあんなもんとちゃう?。
・迫力無かったなあ、合唱団。
・ピアノはすごかった。
・バレエいれてよかったな。(なんでや)
・フルート、音はよく聞こえていた。(いいとは言われません)


指揮者に聞いた。

「アンケートを見たら、散々でした。「砂山」とか、「こ
の道」はまあまあ。「合唱団のヒストリー」はなにをいってるのか
わからなかった。声が小さい、楽器に負けてる、とね」

どれだけ、アンケートがあったか分からないが、評判は今一つだった
らしい。

私の演奏に対する指揮者の意見はこうだった。

「フルートは遅れていました。ほんの少しですが。聞い
てる人には分からないと思うが」

私の弁明と反省。

合唱の伴奏用の楽譜がなかった。メロディーだけを吹い
ていた。フルートはもっと合唱の先頭に立つべきだった。歌は歌。
楽器は楽器では、対策なし。




もう一つ、解説。
500人くらいのホールは合唱でも、ピアノ、フルート全て
に音響は最高の場所といえよう。特に、フルートは声とは波長が
違うので人の声が何十人かかっても音の強さでは負けない。ピアノ
はウィーンで修業中の音楽家、音楽会で唯一のプロだった。

私の心境。

始めて3年目のフルートを厚かましくもよく聞かせたものだ。あとで恥
ずかしなって、越後へ逃げ込んだ。