ミニシアター文化牽引のシネマライズが閉館 30年の歴史に幕
東京・渋谷のミニシアター文化を牽引(けんいん)してきた映画館「シネマライズ」(東京都渋谷区)が7日閉館し、30年の歴史に幕を下ろした。
同館は昭和61年に開館。大手映画会社から独立した小規模劇場であるミニシアターの代表格として、欧米などの秀作を次々と公開してきた。大ヒットした作品には「トレインスポッティング」(1996年)や「アメリ」(2001年)などがある。
閉館の理由について、同館は「観客層の高齢化で、渋谷という土地柄に合わなくなった。目の前の渋谷パルコの建て替えで、周辺環境が大きく変わることも理由の一つ」と説明する。
最後の上映作品「黄金のアデーレ 名画の帰還」を見に来た東京都練馬区の自由業の女性(44)は「20代の頃、ここで映画の楽しみを覚えた。ここでしか見られない作品が多かったので寂しい限り」と話し、劇場の隅々を撮影して名残を惜しんでいた。
閉館後はライブハウスとして活用される予定。
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