知人と話していて思い出した。
「緩くなり紙を挟めているから。挟めないと落ちるんだよね。」と、言っていたのを。
そして私が「まさかそんなの落ちるわけないじゃん。それに落ちてもこの辺にあるんじゃないのか?」と言うと、「あっちで使った時に落とした見たい」との返事が。
上り坂、下り坂、そしてまさか。
先入観、それと不実入りレクチャーには気を付けないと。
先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法 (SB新書) | |
武田 邦彦 | |
SBクリエイティブ |
出版社からのコメント
全国学校図書館協議会選定図書
「あとがき」より─―ガガーリンは「地球は青かった」とは言っていない!
2017年1月20日、アメリカの第45代大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。 今から2ヵ月前に行われた大統領選挙の前、いったいどれだけの人がこのようなストーリーを予測していたのでしょうか。日本に目を向ければ、マスコミのほとんどはヒラリー・クリントン氏が有利という報道ばかりでしたが、その理由は、「政治家としての経験値ではトランプ氏よりも上」という、なんとも腑に落ちない曖昧な答えに終始していました。 しかし、アメリカの大衆はトランプ氏を選択しました。日本に限らず、世界中を驚かす結果となりましたが、大統領の選択ですら、今までの常識にとらわれない考え方が重要であることはもはや否定しようのない事実なのです。 思えば私たちは、良くも悪くも先入観を持って生き続けてきました。第1章でお話ししたように、生活していくなかで必要な先入観はありますが、持ってはいけない間違った先入観があるからこそ、判断に迷い、ときには損をしてしまうことだってあります。先入観をなくすことは難しいことですが、一度立ち止まってほんの少し考えてみることで、それまでとは違った答えを導き出すなんてことも、この先の人生で可能となるかもしれません。 かつて人類初の月への有人飛行を実現した宇宙飛行士のユーリイ・ガガーリンは、「地球は青かった」という名言を残したと伝えられていますが、実際は、「空は非常に暗かった。一方、地球は青みがかっていた」と言っていて、「地球は青かった」という言葉は、日本でしか知られていないのです。日本の常識が世界の常識であるとは限りません。日本の常識が世界の非常識ということだって往々にしてありますし、逆もまたしかりです。 たとえばエスカレーターは、東京を中心とした関東圏では、「左側に立ち、右側を空ける」のが常識とされていますが、世界では「右側に立ち、左側を空ける」のが一般的と言われています。マナー一つ見てもこれだけの違いがあるのですから、「〇〇だから当たり前だ」という先入観を疑うことで、今までと違った発想が生まれてくるはずです。
目次 プロローグ 根拠なき先入観に騙される現代人 第1章 必要でもあり妨げにもなる「先入観」の正体 第2章 世界と異なるニッポンの常識・非常識 第3章 日本人が陥りやすい科学の間違った先入観 第4章 マスコミや専門家の言うことに疑う癖をもつ 第5章 欧米型思考が歪めた男女間の先入観 エピローグ 先入観を外すと柔軟な発想が生まれやすい 巻末対談 マツコ・デラックス×武田邦彦「世の中にはびこる先入観とは何か」