まだ食べてないので真実は分かりませんが、新商品「ペヤング+納豆」についての記事がありましたので。
新商品「ペヤング+納豆」を職場で食べたらテロといわれた
02月26日 16:00 dot.
まるか食品株式会社の看板商品「ペヤングソース焼きそば」の“異様”な進化が止まらない。
2016年11月7日に「わかめMAXやきそば」、同年12月19日に「パクチーMAXやきそば」、そして2017年1月16日に「チョコレートやきそばギリ」と、畳み掛けるように“変種”焼きそばをリリースしてきた同社だが、2月27日(月)、新たな焼きそばを発売する。その名も「ペヤングソースやきそばプラス納豆」だ。
また賛否の分かれそうな食材を……と、全国のペヤングファンが困惑する声が聞こえてくるかのようだが、考えてみれば納豆と味の強い料理の組み合わせは存在しないわけではない。最たる例は納豆をトッピングしたカレーライスだろう。納豆のうま味がカレーの刺激をマイルドにし、独特の味わいを楽しめると病みつきになる人は多い。
それならば「ペヤングソースやきそばプラス納豆」が、インスタント焼きそばの新たな境地を切り開ける可能性は十分にあるはずだ。発売前に同商品を入手し、実際に試食した。
■においでオフィスが阿鼻叫喚
焼きそばを開封すると、ソースとかやくに加え、乾燥した茶色い粒状のものが入った小袋が姿を表した。これこそが同商品の鍵となる納豆。フリーズドライ処理されているためか、納豆独特の発酵臭はあまり感じない。
これは優れた采配だ。納豆を苦手とする人も存在するが、その理由の大半は「においが苦手」だからだ。においを抑えることでより多くの人が楽しめる商品にする――そんなまるか食品の気配りに敬意を感じずにはいられない。……と、思っていたのだが。
熱湯を入れて3分。湯切りした焼きそばにソースと納豆を投入した。その瞬間である。
それまでの控えめなにおいから一転、凶悪なまでの納豆臭が立ち上り始めたのだ。焼きそばの熱によって活性化しているのか、そのにおいは通常の納豆を凌駕(りょうが)しているようにも思える。納豆好きを自認する記者ですら、思わず顔を背けるほどだった。
もうひとつ問題があった。においは拡散する。そして、記者が試食を行ったのは大勢が仕事をするオフィスだったのだ。
普段はせわしなく響いているキーボードを打つ音が一切聞こえない。おそるおそる見渡すと、編集部内のほぼ全員がこちらを凝視していた。その表情は、決して友好的なものではない。
記者から3メートルほど離れたデスクで仕事をしていた、ある女性部員は後にこう語った。「私は納豆が苦手なのですが、まさか職場でこれほど強烈な納豆のにおいを嗅がされるとは思っていませんでした。集中力が完全に途切れ、作業効率が著しく落ちました。『飯テロ』という言葉がありますが、これは単なるテロです」
食べる前からひとつの教訓を得ることができた。「ペヤングソースやきそばプラス納豆」を食べる際に最も必要なものは、箸でも、ドリンクでもなく、換気だ。
■果たして味は?
気を取り直して、試食に移る。
納豆と焼きそばを混ぜ合わせてしまうと、どちらも似た色であるため、通常のペヤングとほとんど見分けがつかない。どれほど納豆が存在感を主張するのか、いざ口に運んだ。
最初にやってくるのはおなじみのソース味。そこにキャベツの香りが顔を出し、そして納豆のまろやかなうま味が口に広がる。意外なほど調和しているのだ。 強烈だったにおいも、食べ始めるとすぐに気にならなくなった。一言で述べるなら、料理としてまったく問題ない。
だが言い換えれば、パンチがないとも言えてしまう。納豆が糸を引くわけでもなく、やや口の中がぬめぬめとするが、その主張はどこか控えめだ。事実、4名で試食を行ったが、納豆好きを自称する2名からは「納豆感が足りない」という意見が出た。
強烈な味付けを売りとするインスタント食品が人気を博す昨今において、この納豆焼きそばの味付けは賛否が分かれるかもしれない。コアなファンは不満を抱くおそれがある一方で、広い層から受け入れられる可能性も秘めている。いずれにしても、ペヤングと納豆を愛する人なら一度試してみても損はないだろう。換気扇を回しつつ。(ライター・小神野真弘)