サンタクロースがおくりものを届けるのは,12月24日の晩ですので,その準備に今は大忙しといったところでしょうか。
その子にあった その子が一番ほしがる おくりものを 何にしたらいいいのか,そのことが世のお父さん・お母さんサンタにとって,一番頭を悩ますことなのではないかと思います。
子どもの喜ぶ笑顔を想像しながら,おくりものの準備をし,24日の晩には子どもたちが寝静まってから,抜き足・差し足・忍び足で子どもの枕元におくりものを届けることで役目は終了。
目覚めた我が子がおくりものを見て発する喜びのひと言やあふれる笑顔が,サンタ役を演じた後のごほうびです。
子どもが幸せな時が,私が幸せな時・・・サンタクロースの哲学をもっていれば,この時期には,誰だってサンタになれますね。
子どもだけではなく大人にも夢を与えてくれる12月のこの時期が,私は小さいころから好きでした。
トナカイが引くソリに乗り,星空をかけめぐるサンタクロースの姿を想像するだけでワクワクした気持ちになりました。幼稚園がミッション系ということもあり,飾られた見事なクリスマス・ツリーを見るだけで,華やかで幸せな気持ちになりました。先生の話を聞きながらキリストの誕生を子ども心にうれしく思いました。そしてイブの夜は,星の光を受けて自分自身もきよめられる,そんなおごそかな気持ちになったのを思い出します。
私自身は,敬虔なキリスト教信者ではありませんが,今でもお正月以上にこのクリスマスの時期を心待ちにしているところがあります。
おくりものは目に見えるものですが,大切なのはそれに込められた思いです。
おくりものを受け取った子どもには,その思いを心の目で見・感じ・受け止め,自分が愛されていることを実感してほしいと思います。
戦火の中にいる子も,飢餓の中にいる子も,病気で苦しんでいる子も,いじめや虐待の中にいる子も,幸せな時を感じることのできるクリスマスであり,その未来が希望あふれる幸せな未来であってほしいと心から願います。
子どもには,いつだって笑顔の輝く未来を おくりものとして 届けたいものですね。サンタである限りは……。