最終日まで、夏の高校野球の楽しさを味わわせてくれた 仙台育英高校野球部ナインに 心から感謝です。
優勝旗は、東海大相模原高校にたまたま渡ったものの、決勝戦にふさわしい互角の戦いぶりでした。
4点リードされても、3点取って1点差に追い上げ、追加点を取られても同点にまで追い上げた底力。
9回の攻防では相手チームが勝(まさ)ったものの、それまでは互角の戦い振りでした。
エースの佐藤投手は、試合後に「東北の皆さんに申し訳ない」と 大粒の涙をこぼしながら語ったとのこと。
花巻東、秋田商と東北勢を破り、その願いまで背負って勝ち上がってきただけに、それを果たせなかった悔しさ。
復興途上にある東北の人々に勇気をあげたいという思いを 結果に結びつけることができなかった残念な思いが、
込み上げての 言葉だったのだと思います。
結果はどうあれ、決勝戦の戦い振りを見れば、佐藤君の思いはしっかりと東北の皆さんの心に届き、育英選手の
一つ一つのプレーが、勇気を与えてくれたのは確かです。
どうか、胸を張って みんなで勝ち取った準優勝旗を掲げ、仙台に戻ってきてほしいと思います。
それにしても、今年の夏は 気候的にももちろんですが、熱く燃える夏でした。
高校野球の終わりと共に、一つの大きな夏が終わったと 実感します。
夢のような ハラハラドキドキの熱い夏を過ごさせてくれた 育英ナインに心から感謝です。
「♪ 祭りの後の寂しさは ……♪ 」 吉田拓郎の歌が 心に響くような気持ちになります。
高校野球からもらった熱い思いを これからの自分の思いに変え、残り少ないこの夏を乗り越えていきたいものです。