今日のCABGは2枝CTOで4枝バイパスの方でしたが、やはりCTOの血管は普通とすこし攻め方が変わるものです。今日はボスに前立ちに入ってもらいました。ボスに前に立たれると、プレッシャーがかかり、やや平常心を保てなくなりますが、やはりいろいろと勉強になります。CTOの吻合についていろいろと教えていただきましたので、メモ代わりに。
1、まず、ほとんどの場合がCAGでひょろひょろとしか造影されず、もともとはそんなに細くなかったはずで、実際に心表面を走行している血管を露出してみると、それなりに太いのですが、開けてみると血管壁は肥厚していて、内腔は造影の通りということです。
2、内腔が狭いのでメスも尖刃で開けようとすると、うまい具合に内腔に刺さらず血が出て来なくて焦ることもあり、できれば円刃でこすって広い範囲を開けたほうが無難。
3、CTOの血管壁は太いくせに弱く裂けやすいという特徴がありますので、運針にはかなり注意が必要、ちょっと乱暴にするとすぐ避けてしますし、内膜も厚いのでバイトもいつも以上に取らざるを得ない。針はそっと置いてくるように運ぶ、まー、どんな血管でもそうすべきなのだが。
4、冠動脈の切開する位置についても、当然、術前にCAGでどこが開いているか確認して、狙っていくのだが、切開した後にバックフローがあったとしても、末梢側に1mmを入れて末梢まで行くことを、確認することが必要。
5、コラテがかなり発達していて、バックフローも多いので、スネアは吻合口のぎりぎりにかけないと、出血が多くて困る。シャントを入れれば出血のコントロールはできるが、血管は開かないし、狭いし、厚い内膜をしっかりと取らないといけないので、運針の難易度が一気に上がります。
1、まず、ほとんどの場合がCAGでひょろひょろとしか造影されず、もともとはそんなに細くなかったはずで、実際に心表面を走行している血管を露出してみると、それなりに太いのですが、開けてみると血管壁は肥厚していて、内腔は造影の通りということです。
2、内腔が狭いのでメスも尖刃で開けようとすると、うまい具合に内腔に刺さらず血が出て来なくて焦ることもあり、できれば円刃でこすって広い範囲を開けたほうが無難。
3、CTOの血管壁は太いくせに弱く裂けやすいという特徴がありますので、運針にはかなり注意が必要、ちょっと乱暴にするとすぐ避けてしますし、内膜も厚いのでバイトもいつも以上に取らざるを得ない。針はそっと置いてくるように運ぶ、まー、どんな血管でもそうすべきなのだが。
4、冠動脈の切開する位置についても、当然、術前にCAGでどこが開いているか確認して、狙っていくのだが、切開した後にバックフローがあったとしても、末梢側に1mmを入れて末梢まで行くことを、確認することが必要。
5、コラテがかなり発達していて、バックフローも多いので、スネアは吻合口のぎりぎりにかけないと、出血が多くて困る。シャントを入れれば出血のコントロールはできるが、血管は開かないし、狭いし、厚い内膜をしっかりと取らないといけないので、運針の難易度が一気に上がります。