あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

冴えている

2010-11-24 19:34:00 | Weblog
昨日の解離に引き続き、今日のボスも完璧でした。
今日はビデオライブの撮影ということもあり、いろいろめんどくさかったが、それでも、またまた、出血まったくなしで、ベンタール5時間弱で終了。あっぱれです。私は止血部隊で頑張ろうかと思いましたが、全く出番なし。
なんか、ここのところ、ボスはどんどん早くなってきます。
もう、手術はあきた、やりたくないといってはおりますが、未だに進歩を遂げている。

ダメージなし

2010-11-23 23:14:27 | Weblog
今日は絶好の紅葉日和、ちょうど見ごろとのことで、紅葉見物にいっていたら、夕方、呼び出しがあり解離がいるとのこと。
久しぶりの解離です、今年は少ないですね。ちょうど1カ月ぶりですね。
しかし、ここから病院まで3時間はかかるなーと思い、部長に3時間はかかるのでと伝えてもらい、とりあえず、急いでもどうにもならんので、お土産でも買っていくかと思い、焼き栗など買って、のんびり病院へ。
途中、帰ってこなくていいよ~と連絡が来るのを期待していたが、来なかったので、これはほんとに人が集まってないなと思い、
ついてみると、みんなこれなかったみたいで、ボスと部長とレジデントでやってまして、始まって1時間半、末梢吻合始まるところであり、あれよあれよと吻合終了。そこでボスが手をおろしましたので、ボスと交代で手術に入りましたが、復温を待ってポンプ離脱、今日はフェルトが白く全く出血なし。そのまま閉胸となり、終わってみれば4時間ちょうど、うちではこれまで見た中で最短な気がする。いつもこう終わってくれるとよいのだが、たまたまだろう、やはり出血さえなければこんなものなんでしょう。
11時には解散となり、これなら明日へのダメージなしかな。
ただ、看護婦さんたちは、かわいそうに、ちょうど日勤で残っていたまま、そのままお付き合い願ったので、明日もあるのに。
まーでも、11時なら許してもらえるかね。

食事会

2010-11-19 21:01:15 | Weblog
今日は外科みんなでお食事会という名の飲み会の予定だったので、AAAひとつにしていたのだが、CABGが追加となり、それでもなんとか、頑張ればいけるかなーということで、キャンセルせず、みんなで急いでやって、間に合う予定だったのに、AMIが来てしましました。先ほど、始まりまして、さすがに今日はキャンセルです。
こういう時に、ほんと手術室もうひとつあればな~、とみんなで嘆いてみたものの、どうにもなりませんね。
縦3例はさすがにね、三例目は私は外野ですが、これも、いつかは交代制にして、帰れる人は帰るというようにしたいものです。

さらばミオブロック

2010-11-19 00:24:29 | Weblog
当院も麻酔の方法を考え直そうということになりました。
それは、、ミオブロックが販売中止になるということがきっかけであります。
私も聞いて驚きましたが、需要が無いらしく、日本でミオブロックを使用しているのはどうやら当院だけとのことで、かなり時代に取り残されているようであります。
しかし、先日ラボに行ったとき豚さんの麻酔はミオブロックでしたが、残薬を消化するため動物にまわされてるのか?
ということで、筋弛緩はエスラックスといういわゆるマスキュラックスのいとこみたいなもんを入れることになりました。リバースがあるという、なんとも便利なものであります。こんなの世の中じゃ常識?
すこし勉強しなくてはいけませんので、テキストを買いました。
うちは10年前から全く変わらず、フェンタネスト、ミオブロック、吸入麻酔でやっていますが、きっと時代遅れなのでしょう。世の中はレミフェンタ、エスラックッス、ディプリパン、術後はプレセデックッスなど使っているのでしょうか。
しかし、今の麻酔で何も困ることは無いけどね。

症例報告

2010-11-19 00:15:44 | Weblog
今週の予定は6件とまずまずですが、患者さんも比較的落ち着いており、専門医試験も結果はわかりませんが、とりあえず終了しましたので、書きかけの症例報告を1つ書き上げました。それと来月発表のスライドも9割がた完成。次は英語論文に挑戦です。

Leriche syndrome

2010-11-13 05:06:42 | Weblog
一昨日はlericheの急性閉塞が飛び込んできました、前の晩の発症とのことで、両側の大腿動脈ですら脈は触れず、末梢はドップラーでも拾えず、CKも1500と上昇していましたので、すぐに緊急手術となりました。しかし普通は副側血行路が発達しているので、塞栓かなと思っていたら、案の定、AfでTEEで左房に巨大な血栓がありました。Yグラフトで置換して、無事終わったかに思えましたが、夜になり、足が真白、しかも両足とも、ひゃー、グラフト閉塞か、また、血栓が飛んできたか、どっちかです。
すぐにアンギオしてみると、見事に閉塞、そのままカテ室で開腹して人工血管からfogartyを行い、血栓除去、足もあったかくなり、ホッとしたのもつかの間、腹閉じようかと思ったら、また、足が触れなくなって、またかと思い、造影したら、またまた、詰まっている、上からどんどん、飛んできているようで、こりゃ、心臓開けなきゃ、いかんかなー、いあやだなと頭のスミで思いながら、また、人工血管を開けてみたら、今後は、どでかい、15mmぐらいの白色血栓の塊が、ドカンと詰まってました。
おそらく、術前TEEで見えた化け物の親玉で、これでもう最後だなと信じて、終了にしましたが。
その後は、今のところ再塞栓の兆しはなく、人工呼吸器も離脱して、食事も開始しましたが、TTEあててみたら、何となくまだ、左房内に血栓らしきものが、、、、。
見なかったことにしたいが、とりあえずは溶かすしかないですね。
いつものごとく祈るのみ、これしかできん。
おかげで、徹夜で立ちっぱなしだったせいか、昨日は帰ってからねっぱなし、夜中に3回足がつり、泣きそうだった。
今日は久々に整体を予約した。
ほぐしてもらおう。

ライブ

2010-11-10 11:35:54 | Weblog
昨日は企業の教育を目的とした、院内のライブがありまして、外科はoffCABGをやりました。
放映時間が決まっているので、それに合わせてグラフトもとらなくてはならず、ライブというのは、ちょっと厄介なものです。
グラフト3本とも1時間で取れましたので、予定通りいきましたが、もし、IMA手間取って、1本30分で取れなかったら、放映時間グラフト採取で終わりになるところでした。
ボスの調子も全開で5本つないで吻合時間トータルで50分でした。
本領発揮というやつで、実力の差を見せ付けられました。
いつか私もライブができるぐらいの術者になりたいものです。

ダビンチ

2010-11-10 11:06:01 | Weblog
先週末は、福島のジョンソン&ジョンソンのラボに行って、豚さんでバイパスの練習をしてきました。
今回は研修医と、NS2人にIMA取りから、吻合までやってもらい、みんなに経験を積んでもらいました。
NSは意外と上手で、研修医よりうまいかなと、ちょっと思った。まー、こういうのはセンスですからね。
日本でも海外のNPのまねで、特定看護師の養成が検討されており、日医は大反対とのことで、どうなるかはわかりませんが、要するには医者でも、センスのない人、やる気のない人は、駄目だし。資格がなくても、優秀なNSはたくさんいるし。
まー、うちらとしては業務分担してくれたら、助かりますけどね、僕も、普通の生活ができるものならしてみたい。

今回、ラボに行ったら、何とダビンチが置いてありまして、少し見せてもらいました。
思ったよりコンパクトであり、すっきりしていてスマートでした。
輸入元がジョンジョンとのことで、置いてあるらしい、販売業者はアダチというところで、ちょうど業者さんがいたので、話を聞いてみました。
日本でも、もう15-16台使用されているらしく、ほとんどが泌尿器の骨盤内の手術が多いらしい。
最近、東京の19床の泌尿器の個人病院でも、入れたらしく、すごいことである。
コストもこれまたすごいです。
ものが3億で、維持費が年間、2000-3000万、一回の手術で30万ぐらいかかるとのこと。
しかも、日本では保険償還は当然ながら、薬事認可も下りておらず、只今、治験中とのこと。
費用はすべて病院もちです。
どうでしょう、カテーテルはどんどん進歩して、いまや、冠動脈や末梢血管だけでなく、大動脈、弁膜症の領域まで治療が可能になってきています。
私は、将来的には外科の残る道はロボットしかないかなと、10-20年後には、ロボット手術の時代が来ると思っていますが、なかなかコストがね。
心臓外科というのは、そもそも採算が上がらず、病院のお荷物ですし、うちのような個人病院では利益優先ですのでね。
また、心臓外科領域ではロボットはまだまだのようで、ただ、可能性は無限大ですので、楽しみです。
来年はぜひダビンチの練習をさせてもらいたいと思います。
これから留学するならロボットですね。

専門医試験

2010-11-10 10:55:20 | Weblog
先週、専門医の試験を受けてきましたが、微妙です。7割ぐらいはできた感触ですが、偏差値切りですので。
今回は159人と過去最高の人数とのことで、おそらく100人ぐらいの合格でしょうか。
結構、小児の問題が多かった、4割ぐらいあったのではないかと思われます。
試験時間は3時間で必修30問、残り100問から70問選択の100問で、時間余るかなと思っていたけど、時間ぎりぎりでした。
選択問題は、問題の解き方にもコツがいりますね、とりあえず、自信のあるもの、たぶんOK、全く駄目の3つぐらいに分けていって、自信のあるものから解いていって、あとは、足りない分を、たぶんOK問題から、それでも足りなければ、全く駄目問題から山感というような感じで、やるのがいいかなと思いました。
もし、落ちたら、来年は対策を練って受けなくてはいけません。
同年代の仲間に何人かお会いして、そのあと反省会と称して一杯飲んできましたが、結構、何回も受けている人はいるみたいで、そんなものなのかもしれません。
結果は12月中にお知らせしますとのことですので、あとは祈るのみ。

おかしい

2010-11-02 23:41:23 | Weblog
今日は、予定のTAAの方が、先週末に解離で緊急手術となってしまったので、試験勉強しようと思っていたら、UAPが入っていた。
しかし、やはり、みんな台風の影響なのか、院内の電気機器が調子悪く?、私のパソコンのモニターも壊れ、買って1か月なのに。
そしてオペ室のモニターも壊れ、昼からの手術となりました。
IMAも1時間以内に採れて、ボスの機嫌もよく、offCABG 3本を担当させてもらいました。
しかし、久々というのはいいわけであり、最近、練習を怠っていたためか、吻合がとろくて、怒られっぱなしでした。
LAD18分、CX13分、4PD14分、中枢9分で、やはり、最初の1本目は拍動に脳みそが慣れてないのか、時間がかかる傾向にありますね。止血にやや手間取りまして、4時間、ボスならおそらくもう一時間早いと思います。
そんなこんなで、夕方にカンファしてたら、来週予定のAAAの方が、腹が張るとのことで連絡があり、念のため来てもらってCTとったけど、破裂していない。でも、念のためこのまま入院しようねと言って、病棟に上がってきたら、腰が痛いと言って、泡吹いて倒れました。
まさかと思ったけど、破裂と考えて、すぐに準備して、オペ室へ。
ライン入れている間に、みるみるお腹が膨れてきて、オペ室に入った時には完全に太鼓腹に、、、、。
すぐ開けて、遮断しました。
最近は破裂でも、2-3時間でなんとか終わるようになりました。
やはり、緊急手術は早く終わらせないといけませんね。手術が長くなればなるほど、予定の方よりリスクが上がり、合併症も増えますので、とにかくサルベージが目的ですから。

今回は6cmの瘤でしたが、先週に引き続き、予定の瘤がこんなに破裂するもんだとはね。
ムンテラではいつも、ここまで破裂しなかったんだから、手術まで破裂することはないよ、なんて言っていますが、二人とも破裂してしまった。どちらも私がムンテラしてた。
これからはなるべく早くに予定組むようにしよう。

何でしょうか、こんなに緊急が続くのは、台風の後遺症でしょうか、電気機器も壊れるし、なにか台風で電圧が変わった?のでしょうか。

まーとにかく、今日も、勉強できなかった。試験まであと3日でした。

間に合った

2010-11-01 02:12:00 | Weblog
只今、午前2時
来年の血管外科学会、つまり、そう、沖縄です。
その演題締め切りが、何と明日の昼までだった。
わかっていたが、なかなか、どうして、ギリギリにならないとできない性格でして。
明日は外勤ですので、今日中にと思い、何とか、今書き上げました。
たぶん、締切延期になるのだろうが、ならんかったら悲しいし、沖縄だし。
でも、ほんとは、今日はこんなことやってる場合ではなく、ほんとに試験勉強しようと思っていたのに、
明日からやります。