あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

今年も一年お疲れ様でした。

2008-12-28 18:37:20 | Weblog
予定の手術が全部終了しまして、今年は開心術が250となりました。
昨年より、30例ほど増えましたが、やはり弁膜症は相変わらず、増えていますが、今年はCABGも少し盛り返してきました。
来年は、二つ目の分院もオープンすることもあり、症例数はガクッと減ることが、予想され、厳しい年になりそうです。
なにか新たなことを考えなくてはいけません。
分院オープンに伴って、来月からは、看護婦、技師含めスタッフがガクッと減ります。それに伴い、外科も入院患者を減らさなくてはいけません、これまで20床ぐらいを使っていましたが、来月からは15床を目標にとのお達しが来ました。
そうなってくると、症例数を減らさないために、必然と早期離床、早期退院が必要になってきます。
これまで平均14日の入院を10日まで減らすということになりました。 
結構きついです、実際には10日で退院は可能であるが、ちょっと傷の直りが悪いとか、傷が赤いとか、微熱があるとか、体力的に心配だとか、仏滅で日が悪いとか、10日ぐらいだと、本人も家族もいろいろと訴えが多いのである。

まー、そのためには早期離床と10日間でチョー濃厚なケアとしっかりとしたムンテラが必要かなーと思います。大変だけど、出来る限り当日抜管して、一病日には離床に持っていくぐらいでないといけないかなと。そのためには結局たくさんのスタッフの手がいるのだが、、、、。
なんとかうちにもリハビリ療法士雇ってくれないかなー。
1人いるだけで全然違うんだけどなー。
来年の目標はリハビリチームをなんとか作ることである。

あと一週間

2008-12-20 21:24:50 | Weblog
今年も終わりに近づきまして、来週で予定手術も終わりとなります。
来週は今のところAAA、CABG2件、TAAの4件が予定されています。
来週の症例で今年の開心術はぴったり250例となります。昨年より30例ほど増えたことになり、AAAなどその他の手術を含めますと、全身麻酔手術はたぶん300例ぐらい行っているのではないかと思われます。
まー、よー頑張りましたよ。

今日は外来終わってそのまま当直に突入したとたんに、ASOの足のつまった患者がやってまいりまして、1人さびしくfogartyとなりました。
もう膝下もボロボロの方で、末梢はfogartyでもどうにもならず、あわやアンプタかと思いましたが、ウロキナーゼを直接注入して、なんとかわずかに血流が流れて、いまのところ足は落とさずにすみそうです。
しかし、時間の問題かと、、、、。

ブラビックス

2008-12-10 18:22:53 | Weblog
昨日はDVR終わって、カンファやってたら、なんだかカテ室からお呼びがかかって、いってみると、PCIのruptureで血が止まらないと。
そのままオペ室移動して、タンポ解除とバイパス2本となりました。
緊急だったので、ブラビックスという抗血小板剤をのんだままのオペとなりましたが、噂ほどは血止まりにくくはなかった。
ブラビックスのんだままオペすると、おっそろしいほど血止まらないと聞いたことあるけど。
たぶんポンプ乗せると大変なことになるのかな、off-pumpだといがいと大丈夫かな。
という事で、明日もブラビックス飲んだままのoff-CABGがはいりました。

今日はAAA一例のみでしたが、なかなか大変な症例で、瘤が腎動脈にかかっており、腎動脈上でクランプして、瘤で吻合するみたいな感じでした、しかも炎症性の動脈瘤で周囲との癒着がきつくて、静脈がはがれなくて、末梢はinclusionで縫う羽目になり、、、メタボでなかったのが唯一の救いだったかな。
AAAはやはり、一番はメタボかどうかに限るかもしれない。
メタボでなければ、なんとかなる、メタボだと、難易度急上昇。
メタボはみんなステント、早くステントが出来るようになりたいです。

うー、眠い

2008-12-08 10:37:53 | Weblog
やはり昨日の当直ははまった、電話相談など入れると、十数件は来たかと思う、救急車4台、入院2人、、、、ほとんどはなんでもない心配症のかたである。
昼間なら良いのだが、やはり夜中、朝方にこられるとまいります。
なんか、ダラダラと忙しく、変に疲れたのでした。
今日はこれからOFF、かえってシャワーしてランチしようっと。

良い天気

2008-12-07 15:21:10 | Weblog
今日は楽しい楽しい日曜日当直、昨日の当直医から話しを聞いたら、なんと昨日はかなり冷え込んだせいか、急患11人も来ちゃったって、しかも4人入院だったらしい、オソロシー。
覚悟を決めて当直入ったら、午前中で患者3人、1人入院になってしましました。
なんかこのままいくと夜が恐ろしい、でもまー天気は悪くないので、頼みますって感じであります。

昨日の胸腹部の破裂の方は先ほど、無事人工呼吸器を離脱、なんとか足も動いて心配していた麻痺も残りませんでした。
まだちょっと呼吸が安定しないので、抜管後はトラヘルパー、BIPAPの組み合わせで頑張ってもらいます。
平和な夜が訪れますように。

昼間でよかった。

2008-12-06 20:42:12 | Weblog
今日は土曜日、そうです私は外来の日であります。
今日は外来の人数も多く、次回外来の予約が年末年始にかかることなどで、薬の処方日数をみんな変更したりなんだで、時間かかるなーと思いながらこなしていたら、一時間もしたころ、腹痛患者の救急車到着で、患者さんは僕の外来にかかっている83歳の方で、7cmの胸腹部大動脈瘤を指摘されていたが、年も年だし、もう手術はしたくないとのことで、外来で経過を診ていた方。
当然、破裂を疑いCTとったら、案の定、破裂、なんとか切迫でおさまってはいるようだが、とにかく手術の段取りとって、スタッフ呼んで、準備しました。
今日は、うちのボスや後輩はチャレンジャーズライブの予選に参加してしまっているので、医者は2人だけ、私も猛スピードで外来を終了させて、手術へ参加しました。
中枢は難なくテーピングできて、末梢も、なんとか横隔膜は切らずに脚だけ剥いて、腹腔動脈の上ぐらいでテーピング、FF乗っけてさくっと人工血管置換となり、出血もさほどなく5時間ぐらいで終了。
肋間動脈は真性瘤という事もあって、ほとんどつまっており、再建はなし、まー、つまってなくても、緊急の場合は再建しなくていいと思う。
しかしながら、この方、以前に、AAAのオペもやっているので、対麻痺のリスクはかなり高いと思われ、それだけが心配であります、あとは、呼吸ね、年だし。

ココのところ緊急が続いていますが、緊急も昼間だと、気分良く終われるもので、やはり夜中はきつい、一度徹夜してしまうと、2-3日は引きずってしまうもので、緊急は昼間に限るね。
明日日曜日は一日当直であります、どうせなら当直のときに来て欲しかったかな、とみな思うものである。
明日も、緊急一例ぐらい来てもいいけど、ただし昼間ね。

いよいよ本格的に冬が来ました。

2008-12-05 17:36:08 | Weblog
先週末から今週にかけて緊急の患者が続きました。
きっと本格的に寒くなったせいもあるんでしょうね。
AAA破裂が2件、解離が1件、UAP1件
今週は予定のAAAが2件ありましたので、なんだかんだで一週間で4件のAAAの手術を担当させてもらったことになります。
先週は担当手術がなくて嘆いていましたが、ちょっとおなかいっぱいになりました。
それぞれ一筋縄ではいかない症例で、一例一例勉強になりましたが、やはり立て続けに症例をこなすのは、いろいろな意味で良いことであります。
残念ながら破裂の1例は術後にコンパートメント症候群のようになってしまい、なくなってしまいました。手術は成功したのに、とは外科医の言い訳にしかならず、きっと術中、術後を通して、私がどこかで選択肢を誤ったのかもしれません。
あの時、もっとこうしていれば、ああしていれば結果は変わったかもしれないと考えてしまいますが、今となってはどうにもならないわけであり、外科医がこんなことを考えることじたい、もしかしたらおこがましい話なのかもしれません。
しかし、また目の前に死にそうな患者があらわれたら、やるしかないのです。