今日はMICS ASD+TAPです。
下縁欠損でリムがないのと、TRもそれなりのため、カテーテルでの閉鎖より、外科手術の適応と診断されてます。
友達の外科医からの紹介でMICSを薦めてくれて、今日は一緒に手術に参加してくれました。
若い方で、扁平胸郭でちょっとやりにくい方でした。
いつもはtwo stage脱血でやってしまいますが、下縁とのことでIVCに近くて、脱血管が視野の妨げになる
可能性もあり、久しぶりに二本脱血です。それもあってtwo windowで2cmと3cmの切開にしました。
また、左心系が育ってませんので上行大動脈が2cm未満であり、ルート針がちょうど2cmで、いわゆる裏を突く可能性が高くて、ギリギリまで色々迷いましたが、最終的にはカンミンチュウ先生の方法でpigtall
を使うことにしました。原法は8Frでしたが当院にあるのが7Frでしたので、あるもので、問題なく使えました。
その他は先端の短いルート針も用意してもらいましたが、太くて2cmの傷をほぼ塞いでしまいそうでボツ。また、内筒にネラトンを5mmほど噛ませて先端を5mm短くする作戦、別症例で試しましたが、挿入時にやや段差で抵抗がありちょっとこわい。この方法で解離したという報告も見つけてしまってボツ。最後に残ったのが2013年当時で100例の実績のあるpigtall法となりました。
しかし、2013年当時でMICSバンバンやっていたカンミンチュウはすごいです。ちょうど私も始めたばかりの頃なので、この時の論文にいま、私のやってるMICSのノウハウが既に細かく書かれていて、いつも参考にしてました。
さて、下縁欠損のASDは直接閉鎖ができそうでしたので、二層でガッチリ閉鎖。結果的にはTwostageでも脱血管を鈎でちょいと持ち上げれば縫えたかなと。まー結果論。
TAPはいつものごとく、ショルダーポイントをしっかり決めて、バッチリ逆流無し。
遮断は心筋保護2回分、手術は3時間ちょいちょいで終了です。
病棟の看護婦さんから。珍しい果物をいただきました。
ポポーという、幻の果物と言われて、時々道の駅とかで高値で売られてるらしい。
アボガドみたいに柔らかくなって、バナナみたいな香りがしてきたら食べ頃らしい。まだ、かなり硬いので、しばらく放置だな。
2時間ほどで抜管して、安定してましたので、
手伝ってくれた友達と夕飯へ。
なんだかんだ、行きつけのいつもの店。
肉も本日は解禁です。
かしらが、柔らかくてうめー、おかわりしました。