あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

わんわん

2015-03-30 19:28:17 | Weblog
今日はベントール、MAP,TAP,MAZEとなかなかの手術で、覚悟して挑みましたが、前立の先生がぜーんぶ誘導してくれて、ほんとに、ここほれわんわん手術で、6時間かからず終了、ほんと優秀な前立いれば、力が出ます。
本日も弁を取らないベントール(にせ大動脈弁温存基部再建と呼んでます)にしましたが、良くもないけど、悪くもないです。
メリットはと聞かれますが、なんでしょう、弁尖がクッションになるぐらいでしょうか、、、、、わかりません。オリジナルの論文、ぼく自身は読んでないので。
ベントールでTAPの場合、先にコンポジットグラフトを固定してしまうと三尖弁の前尖と中隔尖の交連付近が固い人工弁で押されてしまい、糸がかけにくいですし、固いリングだとちょっと不安な感じです。
AVRのあとのTAPもやや出っ張ってきますが、ベントールの時はかなり厳しいですね。
こんなことは数をこなしている先生にとってはあたりまえのことかもしれませんが、そんなに数のある手術ではありませんし、ベントールとTAP一緒は今回が初めてです。
三尖弁のリングも固いのはまずいと思いまして、今回はテーラーバンドにしました。
今度から、コンポジット固定する前に、柔らかいバンドでTAP先にすることにしますわ。

ばちっと

2015-03-19 18:01:48 | Weblog
本日は僧帽弁です。比較的わかめの女性でありMICSご希望、MRはchronic Afに伴うType1でしたので、弁輪形成のみでいけるかと。
実際は弁輪拡大にA1-2弁尖の硬化病変もありましたが、弁輪形成でcoaptation深くするだけで、硬化病変は隠れてくれて問題なしでした。
左心耳閉鎖とMAZE、それにTAPも加えていきましたが、やはりMICSは疲れます。なにもなく順調にいって4時間半、特にMICSのTAPは意外と大変なのね。右房の切開ラインは出血すると厄介だしね。
今日は8cmぐらいの切開のつもりでしたが、指導医の先生からは大きすぎると、ご注意、、、、。
術後に計ってみたら10cmだった、ただ、枕入れてのびてる状態だから、、、戻せばたぶん8-9cm、、、のはず。
最近は、患者さん本人からMICSでできますか?と言われることあり、3年間でだいぶ浸透してきたかなと。

異所性

2015-03-17 00:11:27 | Weblog
本日のAAAの方は、50mmの嚢状瘤で気持ち悪い形してた、しかも瘤の上下で左右ともに異所性の腎動脈あってなので4本の腎動脈です。
運がよかったのは、一本は瘤ギリギリでしたが瘤壁をのりしろに温存、もう一本は嚢状瘤で片側だけに飛び出た瘤でして、その対側の正常な血管から出てましたので、人工血管はベベル(舌状)にして2本とも温存です。
腎動脈は支配が決まっているので、つぶしてしまうとやはりその部分は梗塞になってしまうのね。細いものならいいが、本日のは2本とも、本幹に劣らずしっかりとしており5-6mmはあったので、頑張って温存。
太目の方でしたが10cmの切開で、血も止まりやすくて、2時間23分にて終了と。
腎動脈は遮断するときに、いろいろ潅流したりなんだとあるが、あれは机上の空論とは言わないけど、あんなん入れてたら余計ごちゃごちゃして、途中で抜けちゃったり、視野悪くて遮断時間伸びるだけ、今回は異所性であり本幹ではないので単純遮断のみで対応した。

明日は子供の卒業式で、お仕事お休みです。
早く帰ってねよっと。

向こうから出てきた。

2015-03-08 13:57:59 | Weblog
先日、熱で入院した縦隔炎の再発疑いの方、正中層は赤くもなく問題ないなーと思っていたら、入院後2日で正中から外れた肋間のところから瘻孔作って膿が出てきました。
正中切開のところは大胸筋で覆っているためか、出てこれず、脇から出てきたという印象。

すぐに全部開けてみましたが、前回の大網入れた上層部かな、ちょうど削った胸骨の間に溜まってた、、、、。
退院して2か月、しならないところで熟してきたのだろう、、、しぶとい。
翌日からすぐにVAC装着、今後どうするか、あとやったことあんのは腹直筋のフラップだが、、、、。
心嚢には到達してないとおもうので、できればこのままVACで逃げ切りたい。
とにかく、培養結果をまつ。


動いた

2015-03-08 13:30:47 | Weblog
先日、脳外の病院から解離の搬送あり、構音障害と右片麻痺で救急搬送になったがCTで解離あり、そのまま当院へ紹介となった方である。
来た時はレベルはくりあであったが、右の完全麻痺、この時すでに発症から4時間半、昼間でしたので無理行ってすぐに準備、内科の先生を前立に一時間半で執刀開始、すぐに20度まで冷やしました。
解離は慢性と急性が入り混じっている90mm近い瘤でして、術前のエコーで左頚動脈は偽腔に押されて血流なし、、、、。
さすがにワーキングスペースはひろいので、ステップワイズなど必要とせず、解離のない遠位側をひっぱり出して吻合、ここで助っ人登場となり内科の先生とバトンタッチ、残りの4か所を順次つないで、左総頚は真腔に吻合で来て血流再開とダメもとでつなぎました。遠位側吻合の外膜を拾い損ねていて、ポンプ降りるころに大出血して、再び下半身循環停止して追加吻合、ちょっと泣きそうになり、内科の先生が前立ちだったというのは言い訳に過ぎず、良く見えていたのに拾い損ねていた、反省です。
さらに血小板が県内になくて、なかなか届かずポンプ離脱後もだらだらとwoozingがつづきまして、血小板の偉大さを痛感、フィブリノーゲン使うかと思い、溶かしてーと言ったら血小板が届いてくれて、やっぱり入れたらすぐに閉胸ステージへ、さすが血小板、なんだかんだで6時間半にて終了。
助っ人も終電ギリギリになってしまい、危なかった。
麻痺の回復は難しいだろうなーと、家族にも厳しいICしてましたが、なんと翌日、目がばっちり覚めたと思ったら右手足 動くではないか。
奇跡ーーーー執刀まで発症から6時間
今回の場合、梗塞というより閉塞だったからね。末梢が詰まったわけでなく、たぶん対側からの血流でいくらか流れてはいたのね。

心臓外科やってて良かったと久々に思った(最近つらいこと多かったから)、すぐに手術室入れてくれたスタッフに感謝です。

また頑張るのである。


再発か

2015-03-04 19:00:00 | Weblog
うー、年末に大網充填した方ですが、退院後2か月たって、CRPも陰性化して抗生剤中止したら、、、、、今日の外来で炎症反応上がってた、、、、わー、、、。
確かに傷の周りは部分的に発赤あり、炎症を疑うが、創部の離解はなく、うーん、しかし、CTでも明らかなたまりがない。
このまま抗生剤で押せればいいが、、、、、とりあえず入院してじっくり勝負ですわ。
抗生剤やめたのがいけなかったかな。確かただの黄色ブドウ球菌だったのでいいかなとおもったんだけどね。


血管内治療医

2015-03-04 08:44:42 | Weblog
血管外科にいつの間にか、血管内治療医の認定制度ができてましたので、年末に申請しておいたら、先日、認定されました。めでたし、めでたし。
取れるものは取っておかないとね。
資格ばっかふえるけど、心臓血管外科の世界は、なぜか資格無いとできない治療が増えてきて、これからの時代たいへんです。

股間の

2015-03-02 18:38:45 | Weblog
ここの所、股間の節が痛い、、、、スキーのやり過ぎか、そういえば数か月前から歩くと股関節のとこコリ、コリって骨がこすれる感じがあった、、、やばい。
なのに週末は山仲間との野沢温泉でお泊りスキー、、、今回は子供を連れてくことになってたので、さすがに棄権はできず、初日は子供とてっぺんから一回降りてきて終わり
翌日、午前中は子供をスクールに叩き込んで、ボクは、、外湯めぐりです、野沢温泉は13の外湯が無料で入れます。
スクールに預けている2時間で4か所めぐって、午後は子供とキッズパークでソリとかチュービングで大はしゃぎ、、、、何気にキッズパークなのに、大人が遊んでいる人数の方が多かった、、、なんじゃ。

そんなこんなで股関、いや股間節の痛みに耐えながら、子供との約束をのりきったが。
股関節用のバンドを購入、さらに、リハスタッフに相談したところ、関節が鬼のように堅いとのことでストレッチを指示され、整体通いを復帰

でも一番は体重落とせって、、、わかってる、最近、糖質制限ダイエットのリバウンド中だー。