あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

確かにあつまる

2014-10-29 17:56:46 | Weblog
静脈瘤の患者さんがどんどん増えてきました。
今日の外来も術前5人、術後2人となんか静脈瘤外来みたいになってきた。私、心臓外科なんですけど、、、とも言ってられない。
ラジオ波の宣伝したこともあるが、やはりもともとの絶対数が多いのかと思う。
今年はもう40例近くやってる。

まー、だいぶ慣れてきたので、ラジオ波なら週に一回一日2例としても、片手間で年間100例ぐらいは出来そうである。
実際に静脈瘤クリニックの先生方は一人で年間数百件やってるのだからね。
とはいっても、はやく誰かにやってほしい、静脈瘤も心臓の手術も、そろそろ誰かに譲って5年後ぐらいには、のんびりしたなー、正直なところ。
どっかにいねーかな、やりたい人。


ありがたやー

2014-10-28 19:04:01 | Weblog
本日は手術なし、久々に病棟も落ち着いてきて、事務作業に追われておりましたが、午後のカテでバイパス適応お二人出た。
ありがとうございます。
確かにお二人ともひどい。
お一方は2枝ですが、LDAがずーと石灰化のdifuse、#8にかろうじてきれいなとこあり。CXはCTOということ。でも本人やる気なし。寝たきりにされるという印象強いみたい。
もう一方もひどい3枝です、普通に考えて5本必要。まー3本でも悪くはないのだろうが。右が99に近いので早目にやります。
右は術前に急変したり、痛い思いが多いから

俄然やる気出ます。

弁膜症ハートラボコラボ

2014-10-28 19:00:32 | Weblog
12月は弁膜症学会とハートラボのコラボあるようで、すでにハートラボのコースは5つのうち3つは埋まってた。
行ったことないけど、同級生にお誘い受けたので、そこらの学会よりは面白そうなので行ってみようと思う。

だれか、ほか行く人いる??
誰か参加するなら向こうで会いましょう、飲みましょう、金曜、土曜、日曜まで行ってます。


今月3回

2014-10-27 18:33:30 | Weblog
今月はついてない、PCPS3回も回すはめに、、、みんな虚血がらみでVT→Vf、、、、とほほ。
術前、術中、術後とさまざまであり、スタッフとしてはトレーニングになるだろうが、こちらはたまらん。
ただ、みんな院内発症なので、間一髪のところで間に合ってくれて、虚血解除とともに不要となって離脱、元気になっているので、なにより。
やはりPCPSためらっちゃいかんね、マジで助かる命あるから。でも、これまで2回、ブラインドで脱血管を腹の中でぶち抜いたことあり、いずれも助からんかった。ブラインドで入れなきゃいかん状況だったので、仕方ないけど。


SVGのスパズムあるよ。

2014-10-21 11:53:38 | Weblog
先日はリオペ症例で11時間、、、、、なんもなければ8時間ぐらいの予定でしたが、最後にグラフトのスパズムに悩まされました。
既往にAVR+CABG,AAA-ygraft、A解離で腋窩-両大腿バイパスなどなどいろいろいじっています。
今回は慢性解離した上行の切迫破裂、解離は腹部のygraftまでで、バルサルバも48mmとでかい。
LITAが弓部に絡んでいたので必殺、オープンステントで上行弓部置換、RCAへのSVGは中枢吻合取ってしまっているので、新たなSVGでコンポジットして腕頭に中枢吻合、順調にいって止血もばっちり、6-7時間でポンプ降りて閉胸してたら、急変、、、、あちゃー。
わけわからず、脈がおかしくTEEでもRCAの虚血疑い、ドップラーでは先ほどまで聞こえていた音が聞こえないということでSVGを見てみると張りがない、とりあえずSVG離断してみたら、なんじゃこれーっていうぐらいスパズム、、、、。まったく血が流れていないというか内腔がない。
ちょっと信用できないので、もう一本グラフトとってつなぎなおすことにしましたが、グラフトとっている間に、VT→Vfのパターンで、もうポンプ回路は引き揚げてしまっていたので仕方なくPCPS登場でなんとか復帰、あらたなSVGつないだとたんに復活してPCPS離脱へ、冠動脈の虚血というのは現金なものです。

あまり心臓を触らない大血管の手術などでは、まさか心臓は何も起こらんだろうと思っていても、時に冠動脈トラブルありますね。特に解離の時とか。だいたい、ポンプ降りれないとか、ふらふらして怪しい時は冠動脈のとらぶるなんだわな、これが。

しかしこのSVG、言われてみれば最初っから少し変でした。つないだ後もイマイチ張ってこないというか、比較的細めでよさそうで、静脈瘤はないのにぼこぼこして膨らまなかった。でもドップラーは良い音を奏でていたのでね。大丈夫だろうと思ったんだけど。なんなんだったかね。
SVGはふくらましちゃいけないというけれど、膨らまないSVGはやばいね。

ばかにできない

2014-10-21 11:43:01 | Weblog
昨年、息子の幼稚園の運動会で、本気だしすぎた親御さんが骨折や顔面流血など目の前で起こり、なんであんな無理するのかなーなんて思っていまして、今年は、そんなこともあり、幼稚園側も自粛ムードがあり運動会で親が参加する競技はなかったのですが、なぜか授業参観と称して先週末に運動会復活、さすがに昨年のグラウンドでカーブで転倒続出だったこともあり、今回は体育館で直線コースによるリレーでした。
まさかのまさか私も本気で走ってしまい、チーム優勝しましたが、2本目のリレーで太ももの裏が突然ピキーンと何かが切れた感じ、これはまさかの肉離れ、、、。周りを見ると、同じようなお父さん数人がびっこ引いて歩いているではないか。きけば同じ症状、あちゃー。
昨年、馬鹿にしていた自分を反省、世のお父さんはついついね、頑張ってしまうのよね。

ちなみに翌日は息子と地元のマラソン(親子で2km)に申し込んでいたものだから、地獄、、、。奥さんは10km走っているので、子供についていかなくてはならず、足を引きずりながら、最初は息子においてかれたものの、途中でヘタレな息子の手を引っ張って無事ゴール。

前立ありき

2014-10-21 11:37:20 | Weblog
先週はCABG2件のほかに2尖弁のAVR+上行置換がありましたが、開胸してみると太いのはホントにジェットの当たる一部分だけで、これならオープンディスタールにしなくても遮断したまま上行置換もいけるという判断でして、ぱっぱぱっぱと進めて、吻合部からの出血に多少追加処置が必要ではありましたが3時間半で終了、これぐらいだといいですね。
前立の先生がベテランですと、いろいろと同時進行でできますし、ほんとに糸のフォロー一つとっても、視野出しも、めちゃくちゃやりやすいのであります。
自分がうまくなったと勘違いしてしまいますが、それはあくまでもまやかしなのね。

間一髪

2014-10-21 11:24:29 | Weblog
LMT見つかって入院継続のまま手術予定していた方が、当日にカテ室よってIABP挿入してもらったら、ワゴトニーで急変、血圧が戻らなくて意識飛んで、呼吸止まってしまいアドレナリン使っても反応悪く、そのままPCPSとなりました。
意識レベルが戻るかどうかわからないので、PCPS管理のまま手術は待期していたのですが夜には意識改善、翌朝一番で準緊急で予定してPCPSは1度抜去したものの、夜間も急に血圧下がること多し。
翌朝、手術室でグラフトとっている間も急変、VT→VFとなり、心マしながら慌ててポンプにのせてことなきを得ましたが。
LMT90の上、LADも99、CXも90、RCAも99で全て石灰化、本来ならば見つかった時点ですぐに手術すべきだったかと、あまりにも自覚症状が乏しかったため待ってしまったのがいけなかったかな。
あとは今回の急変は責任病変はどうもRCAのようでした。徐脈やブロックになることしばしばあったのでね。
あとは4本つないで終了、さすがにショックのうえにショックで不隠になるわ、IABPしばらく必要だわで、術後も苦労しましたが、ようやく心不全を脱しましたわ。
自分にとっては初めてのon-pumpCABGとなりましたが、今回は術前のことがあったのでビビッて最初っからポンプの用意していたのが幸いしました。
前立の先生もこんなんOPCABでいけるだろう、なんて言ってましたが、さすがにあわててました。
とにかく助かってなにより。

2014-10-15 06:47:40 | Weblog
週末は山仲間とともに北八ヶ岳まで遊びに行ってきました。さすがに紅葉シーズンでもあり、白駒池の駐車場に入るのに渋滞。
今回は1時間程度の上りですので、大人5人とともにうちの子も含め子供3人をひきつれて高見石まで登りましたが、最後の岩がでかいでかい、2-3mの積み重なった岩岩は子供も大興奮、途中で恐くて泣いてしまう子もいましたが、頂上の白駒池を見下ろす景色はなかなかのものでありました。お昼はストーブで野外クッキング、私は毎度毎度のことながら、ウインナー、ベーコン、おやき、煮卵、最後にチキンラーメンというメニューでワインをがぶ飲み。
下界もだいぶ寒くなってきましたので今年は、これで登りおさめでしょうかね。

LMT

2014-10-12 06:55:06 | Weblog
ここのところすっかり開心術が減って、毎週末梢血管ばかりで、胸あけるたびに久しぶりだなーなんて思いながらやってましたが。
来週はLMTが入ったこともあり3件の開心術はいりました。
またしばらくセミナーならなんやらお出かけが多くなるので、今月はあまり大きな手術は入れられないかな。

秋のやつ

2014-10-12 06:46:34 | Weblog
先日は八ヶ岳に行ってきましたが、初日は4-5時間程度の登りで、昼過ぎには硫黄岳山荘2760mに到着、飲んで昼寝して、また飲んで、ゆっくりした時間を過ごしました。翌日は阿弥陀岳を横目に紅葉を楽しみながら最高峰の赤岳2899mを目指しましたが、うわさ通り変化に富んだ縦走であり、飽きのこない道で楽しかった。ここは何度でも歩きたいなーと思うところであり、今度は春かな。

山デビュー

2014-10-10 19:57:32 | Weblog
先日、ついに息子を山デビューさせた、とはいっても上り下り60分、頂上でストーブクッキングでお昼を食べて、散策1時間程度のハイキングに近いが。
野外での自炊に食いついたようで、今週末もまた連れて行く予定。
すこしアスレチック気分で山道を登っているので、しめしめ。

OS

2014-10-10 18:24:14 | Weblog
またまた、再来週にオープンステント使ってみる予定です。
AVR+CABG後の上行弓部慢性解離の方で、基部再建+弓部置換必要ですけど、LITAが弓部に沿って走っているの、そこは触らずにオープンステントで手前で吻合してかたをつけようっていう作戦です。
腹部まで解離しているので、なおさらオープンステントはうってつけかと思う。
いいデバイスが使えるようになったものです。

ちょっとだけプロポ

2014-10-10 18:14:29 | Weblog
今週も静脈瘤のラジオ波4人やってみたが、だいぶ慣れてきて、30分ぐらいで終了するようになった。
最初のうちは血管が収縮しちゃってなかなか刺すにさせなかったけど、ここの所、蒸しタオルをあてたり、ゼリーもあっためたり、部屋の温度、あとは緊張を取るために、プロポフォールをほんのちょっとだけ使っておくと、血管も広がっていいみたいな印象であります。

もうすぐ指導医取れそうな勢い、ホントは心臓の手術もっとしたいけどね。
静脈瘤も大事な仕事です。
一番、数は多いのだからね。

オープンステント

2014-10-06 21:33:21 | Weblog
今日の症例は7月から使えるようになりましたオープンステント使ってみました。
もともと遠位弓部の嚢状瘤と慢性心房細動でフォローされていましたが、瘤径が徐々に拡大するとのことで、TEVARどうかと紹介でしたが、CAGやったらLMT90%とのことで、アスベスト肺の方なので、できればTEVAR、OPCAB+PVisolationできないかなと思っていましたが、TEVARはネックが短く、結局3debranch必要とのことで、そんなら普通に弓部置換の方がよっぽど安全ということで、弓部置換+CABG+MAZEとなりました。
LMTはほぼ単独病変なので、どうせ大動脈輪切りにするならLMTのパッチ形成にしようと思いましたが、LMTはどうも石灰化病変のようなのでCABGにしました。
また、オープンステントが使えるようになりまして、当日お手伝いに来るお友達から先日使ったというお話をききまして、そりゃ使おうということで。TEAVRほど細かくなく大雑把なものですが、やはり初期の成績では対麻痺が非常に多かったこともあり、奥に入れすぎなのでしょうがTh7は超えないようにしました。今は、たとえ1bリーク残ったとしても、あとからTEVARができますし、その方が対麻痺も少ないと思うので、初回で奥に入れるのだけは避けたいところです。やはり、冷やしているとはいえ手術でAKAをカバーすると、血流やら血圧やらいろいろな問題でTEVARよりも対麻痺の可能性が高いのね。
7時間半かかりましたが、2時間後には無事目覚めて、とりあえず、手足は動いていたので大丈夫だと思いますが、術後のCTで末梢がどこまで挿入されたか、確認が必要です、するするっと入ってしまうので意外と奥に入っているそうです。
メリットは兎に角、吻合が手前になりますので、ラクチン、止血もラクチン、対麻痺の予防だけしっかりすればいいかな、TEVARという合わせ技も使えるし。
また、次に使いたいです、ほんとは解離の弓部置換で最も威力を発揮すると思われますが、なんと在庫が追い付かないとのことで、今のところ市内にストックは置けないとかで、年内中には生産を間に合うようにするということでした。
笑いが止まらないでしょうね。ただ、ここまで結構長い年月がかかってますからね。