あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

いわゆるtype 1

2012-07-02 22:42:16 | Weblog
今日の方はいわゆるcarpentier type1という弁輪拡大のMRでありました。直前のTEEでは弁輪径は30mmとなっており、BSA1.3を考えるとかなりの拡大のように思えます。
DCM like でEFが30-40%ぐらいしかないので、遮断時間を極力短くしようとのことでした。
普通に右側左房切開にてアプローチ、実際にもサイジングすると30mmでしたので2サイズダウンで26mmのphysioringⅡでリング縫縮のみで、三尖弁も26mmMC3で縫縮して、遮断は70分、心肺130分、手術は210分でなんか遮断解除後にだいぶ時間かかったけど、なんでだろう、ウイニングも問題なかったように思えたが、、、。
今日のご指導の先生は弁形成のオタクですので、僧帽弁も三尖弁も単純なリング形成で、余裕があったこともあり、弁輪への正しい運針や、縫縮のコンセプト、イメージの方法、ピットフォールなどを細かく教えていただき、これまでの、昔からそういうもんだという根拠のない機械的な教えと違い、これまた非常に勉強になりました。弁形成を考えてく上で、如何にイメージを作るか、術中にどうやって評価して、それをなおしていくなど、いつもながらに応用が利くような指導をしていただきました。この2カ月で3症例ほど弁形成の指導をしていただきましたが、弁形成歴20年だけあって、いろんな苦労話もあり、20年の歴史を感じさせてくれる指導でした。高い授業料払ってきていただくだけの価値はありました。また、難しい症例がでたらお呼びしたいところであります。

ポンプ離脱後のTEEでは、きれいにリングが縫縮されて、適度なサイズになっていました。
術後2時間で無事抜管となり、問題なさそうであります。

今週はあとAVR、OPCABになります。