先週はもう一例、特発性の左室瘤がありましたが、これまでたくさん見てきたものの、自分で左室にメスを入れすのは初めてですので、前の晩はエアー手術の繰り返しで、緊張して眠れなかった。
きっと、もう20年ぐらい前になるのでしょうが、まだ、左室形成がそれほど行われていない時代にボスが初めて左室を切るときは、ほんとに恐ろしかったと話していたのを思い出しました。
今では適応を間違わなければ、手技自体は確立されたものですので、比較的、標準的な手技となっていますが、それでも、やはり初めての時は恐ろしいものです。
冠動脈はつるつるなのに、なぜか心尖部に5*5*3cmほどの左室瘤が、、、ネックもあって、もしかして仮性?かとも思いましたが、開けてみたら、癒着もなく真性瘤でありました。
とはいっても、外見上、scarになっているのは2-3cm程度で、術前の画像所見と違い、だまされそうになりましたが、よーく壁運動を見ると、5cmほどの範囲で、くびれを持って収縮期にぺこぺこ拡張していました。瘤を開けてみると、やはり、直径5cmほどの範囲で壁はペラペラ、乳頭筋を確認しながらパッチのラインをマーキングしました。基本的にBeatingのままできる手技ではありますが、術前にNSVTもありましたので、しっかりクライオをかけるために一度止めて、クライオをかけました。
パッチラインはくびれがありましたので、縫縮はせずに全周性に12本のマットレスをかけて、遮断解除して、2重にした牛心膜パッチで閉じるのみとしました。パッチラインに前乳頭筋が入り込んでましたが、外からかけるほどでもなく、中から一緒に拾う感じでOkでした。
最後に瘤壁を閉じて、屋根は今回は残った牛心膜にしたところ、柔らかいのでフェルトよりはフィッテイングよさそうで、ピタッと張り付いて、出血もなく終了です。
単独手術でしたので3時間半ほどで無事終了です。
術後はアンカロンとβブロッカーをしっかり入れているのもありますが、不整脈もなく順調です。
月末にも左室形成がありそうですので、良いイメージとなりましたが、そちらはCABG3本とMVPもくっついているICMなので、一日がかりとなりそうです。
きっと、もう20年ぐらい前になるのでしょうが、まだ、左室形成がそれほど行われていない時代にボスが初めて左室を切るときは、ほんとに恐ろしかったと話していたのを思い出しました。
今では適応を間違わなければ、手技自体は確立されたものですので、比較的、標準的な手技となっていますが、それでも、やはり初めての時は恐ろしいものです。
冠動脈はつるつるなのに、なぜか心尖部に5*5*3cmほどの左室瘤が、、、ネックもあって、もしかして仮性?かとも思いましたが、開けてみたら、癒着もなく真性瘤でありました。
とはいっても、外見上、scarになっているのは2-3cm程度で、術前の画像所見と違い、だまされそうになりましたが、よーく壁運動を見ると、5cmほどの範囲で、くびれを持って収縮期にぺこぺこ拡張していました。瘤を開けてみると、やはり、直径5cmほどの範囲で壁はペラペラ、乳頭筋を確認しながらパッチのラインをマーキングしました。基本的にBeatingのままできる手技ではありますが、術前にNSVTもありましたので、しっかりクライオをかけるために一度止めて、クライオをかけました。
パッチラインはくびれがありましたので、縫縮はせずに全周性に12本のマットレスをかけて、遮断解除して、2重にした牛心膜パッチで閉じるのみとしました。パッチラインに前乳頭筋が入り込んでましたが、外からかけるほどでもなく、中から一緒に拾う感じでOkでした。
最後に瘤壁を閉じて、屋根は今回は残った牛心膜にしたところ、柔らかいのでフェルトよりはフィッテイングよさそうで、ピタッと張り付いて、出血もなく終了です。
単独手術でしたので3時間半ほどで無事終了です。
術後はアンカロンとβブロッカーをしっかり入れているのもありますが、不整脈もなく順調です。
月末にも左室形成がありそうですので、良いイメージとなりましたが、そちらはCABG3本とMVPもくっついているICMなので、一日がかりとなりそうです。