あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

亜急性

2013-05-18 21:55:46 | Weblog
腱策断裂にてNYHA3のご紹介いただきまして、GWあたりに腱索切れたと思われる亜急性のMRとのことで、本日、お休みではありますが、皆様にお集まりいただきまして、手術となりました。
当然、左房も小さく正中切開でも視野は悪いことは予想され、単弁であり、お仕事現役であることもあり、MICSを選択
後尖を3角形にplicationしてリングつけて終了でしたが、それだけでもクランプ時間が2時間となり、いつもの倍であり、これにMAZEやらTAPなどがくっつくと、今の私のテンポではとてもでないなという印象。
やはり運針一つ、糸結び一つとっても、正中切開より時間がかかることは否めず、もう少し慣れが必要そうであります。
セットアップや視野出しのテクニックも、これまで先人が苦労なさって編み出したものが多くあり、やってみると納得であります。
開胸器は先日セミナーの展示で見たYOZU開胸器をお借りして、悪くない印象。
カメラはカメレオンを借りれたので、使用しましたが、私はカメラで見る余裕なく、まったく評価はできずでありました。
しかし、普通の手術の倍ぐらい疲れることは事実。