先日の方は僧帽弁の視野展開にかなり苦労しました。
いわゆる樽状胸郭のような方で胸郭の前後径が長く、本来ならばこういう方こそ、MICSが生きてくるところなのでしょうが、ICMとASRもあり、術式はAVR+MVP+CABG3本でしたので、正中切開で入りました。
SVC,IVCもぶらぶらにかなり剥離して、左房も奥まで切開しましたが、何をやっても見えず、なんとか後尖弁輪が見えるかどうかで、、、、しかも深くて持針器がぎりぎり。
これまで離断したことはありませんがよほどSVCを離断しようかと思ったぐらいで。
しかし、この程度はおそらく先人たちは経験済みなのかと、よく上司が苦労していたのを思い出します。以前の上司たちはSVC,IVCなどはほとんど剥離しないでやっていましたので、ほんとに助手側からは全く見えなかったし、術者もいつも見えない見えないと言ってやっていたのを思い出します。
それでも何とか、一針かけて、引っ張り出してはかけてで、なんとか見えてという感じでした。
不幸中の幸いは、麻酔導入後のTEEではtethering hightが8mm程度と思ったほど引っ張られてなく、弁尖も問題なかったので、弁輪縫縮のみでOKと判断できていたことです。
持針器はぎりぎり届きましたが、指は届かず、ノットプッシャーの出番です。まさか正中切開でノットプッシャーに頼るとは思いませんでしたが、指で深いところを結ぶことを考えれば、全くストレスなく、この時ばかりはMICSをやってて良かったなと思ったのであります。
反省点としては手間を惜しまず、経中隔切開で入ればよかったということ、持針器が届かずMICSの器械を準備しとけば、もう少し楽に運針できたかもということ。
ただ、一番は私の勉強不足+実践不足、これに尽きますね。
樽状胸郭なのは術前からわかるし、詰めが甘かったです。
EFは30%しかなかった方ですので、できるだけ心停止時間は短く120分ぐらいにしたいなと思っていましたが、下手くそな手術で遮断時間160分となり、半分以上は僧帽弁に費やしてしまいました。
念のため入れておいたIABPシースの出番もなく、止めてた割には立ち上がりは良好で、無事に目も覚めて問題なしなので、一安心です。
いわゆる樽状胸郭のような方で胸郭の前後径が長く、本来ならばこういう方こそ、MICSが生きてくるところなのでしょうが、ICMとASRもあり、術式はAVR+MVP+CABG3本でしたので、正中切開で入りました。
SVC,IVCもぶらぶらにかなり剥離して、左房も奥まで切開しましたが、何をやっても見えず、なんとか後尖弁輪が見えるかどうかで、、、、しかも深くて持針器がぎりぎり。
これまで離断したことはありませんがよほどSVCを離断しようかと思ったぐらいで。
しかし、この程度はおそらく先人たちは経験済みなのかと、よく上司が苦労していたのを思い出します。以前の上司たちはSVC,IVCなどはほとんど剥離しないでやっていましたので、ほんとに助手側からは全く見えなかったし、術者もいつも見えない見えないと言ってやっていたのを思い出します。
それでも何とか、一針かけて、引っ張り出してはかけてで、なんとか見えてという感じでした。
不幸中の幸いは、麻酔導入後のTEEではtethering hightが8mm程度と思ったほど引っ張られてなく、弁尖も問題なかったので、弁輪縫縮のみでOKと判断できていたことです。
持針器はぎりぎり届きましたが、指は届かず、ノットプッシャーの出番です。まさか正中切開でノットプッシャーに頼るとは思いませんでしたが、指で深いところを結ぶことを考えれば、全くストレスなく、この時ばかりはMICSをやってて良かったなと思ったのであります。
反省点としては手間を惜しまず、経中隔切開で入ればよかったということ、持針器が届かずMICSの器械を準備しとけば、もう少し楽に運針できたかもということ。
ただ、一番は私の勉強不足+実践不足、これに尽きますね。
樽状胸郭なのは術前からわかるし、詰めが甘かったです。
EFは30%しかなかった方ですので、できるだけ心停止時間は短く120分ぐらいにしたいなと思っていましたが、下手くそな手術で遮断時間160分となり、半分以上は僧帽弁に費やしてしまいました。
念のため入れておいたIABPシースの出番もなく、止めてた割には立ち上がりは良好で、無事に目も覚めて問題なしなので、一安心です。