2009年7月30日(木曜日)
お顔がボワン・ボワンにむくんでしまった。
あいてるのか閉じてるのかさえわかんない
まぶたがやけに重っくるしい・・・
なんでこんなにはれちゃったのかな・・・
おととい、乳がんが再発しながらも活動を続けてきた
川村カオリさんが亡くなった。
4年前に乳がんが見つかり、
左乳房の切除手術と抗がん剤治療のあと
芸能活動を再開し、乳がんのことも
公表していた。
昨年、再発がわかり抗がん剤での治療を受けていたという。
手術から3年目での再発だ。
38歳という若さでの死は哀しみを増幅させる。
8月にはちょうど手術から丸3年になるわたしにとっても
つらいニュースだった。
カオリさんのおかあさんも乳がんで亡くなっているという。
川村カオリさんのファンというわけではなかったが
命のビザの杉原千畝さんとのつながりがあったことで
彼女がピンクリボン運動に参加していた頃から
関心をもっていた。
(カオリさんのおとうさんの上司が杉原千畝さんだったのだ。)
カオリさんが亡くなった日は
日々、進歩する最先端医療でもくいとめられない
がんの怖さをあらためて実感した日でもあった。
50%の再発率と医師から告げられているわたしも
いつなんどき、やってくるかもしれない再発や
転移の恐怖に脅かされている。
身体の不調にはことのほか敏感になった。
さいわいにして、いまのところがんの再発も
転移も見つかってはいない。
働き盛りでがんになり、治療後、完治したとしても
職場に復帰できる人は少ないという。
27日と28日のNHKのクローズアップ現代の
「がんとともに」で取り上げられていたので
ご覧になった方も多いと思う。
わたし自身も乳がんになって、
家業であるおでんやの仕事を続けることは
できなくなってしまった。
抗がん剤の治療では身動きすらできない状態が
何日も続き、食事ものどを通らなくなる。
あたりまえの生活ができないなか、
かさむ治療費が暮らしを圧迫していくのだ。
手術が成功したあとも、再発や転移をおさえるための
高額な治療薬を服用しなければならない。
今週のわたしはこれでもか! というぐらい
「がん」の話題にふりまわされている気がする。
7月28日(火)放送
がんとともに(2)
“働き盛り”失業の不安
“がん患者の3人に1人が仕事を失っている”。
今回、全国1200人のがん患者に行ったNHKの
アンケートで明らかになった実態だ。
治療が長期に及ぶがん。
なかでも20代~40代の働き盛りの人たちにとって、
がん治療と仕事の両立が大きな課題となっている。
休職期間が足りず退職を余儀なくされるケースや、
職場復帰したものの後遺症に苦しみ、
周囲の理解をえられないまま退職するケース。
さらに、がんは克服したが再就職先がみつからないなど、
がん患者を取り巻く環境は厳しい。
治療技術の進歩により、がんが不治の病ではなくなるなか、
患者たちが、安心して働き続けるには何が必要なのか考える。
7月27日(月)放送
がんとともに(1)
どうする子への告知
30代~50代の"子育て世代"で乳がん患者などが増加。
このことで新たな「告知」の問題が生じている。
「自分がガンであることを子どもに言えない」
「どう伝えればいいのか」と悩む親の患者が増えているのだ。
ガン=死というイメージがあり、子どもが受け入れるには
重すぎるという考えが背景にある。
しかし情報を伝えないことで子どもが疎外感を感じ、
親が亡くなった場合、長く心の傷になるという
実態も明らかになっている。
そんな中、子どもにも事実を伝えていくべきだと、
医療関係者が今年3月プロジェクトチームを立ち上げた。
しかし参考にしたアメリカの様に
「病名」をはっきり伝えるのは日本には
合わないのではないか、議論が続いている。
日本の親子関係にあった、
子どもへの伝え方はどうあるべきか、
がんに関わる新たな問題の解決策を考える。