昨日、田舎に住む85歳になる母から宅急便が届きました。
一月に転んでから体の具合が悪かったけど、
どうやら元気を取り戻し、小さな母の楽しみの畑仕事もできるようになり、
主人の好物の「さといも」が収穫できたので送ってくれたのです。
箱の中を覗いて一番驚いたのは、
この2ℓのペットボトルでした。
このちいさなつぶつぶは、ゴマです。
きれいなゴマ。
ゴマってゴミを取り除くのが大変なはずなのに、小さなゴミも入っていません。
母のゴツゴツした手と太い指を思い出し、涙が流れました。
「ほうれん草も買っても何ぼもしないだろうけど、
一つかみ入れたけど、どうかな?」って、電話の向こうで母の声。
まだ土が少し付いていて、葉っぱもピンとしてて、
「ありがとう~美味しそうなほうれん草で早速食べるよ。」と、言うと、
「食べてね。」と母。
「豆もきれいだねぇ。」と、言ったら、
「今年はあまりいい出来じゃなかったけど。」って、母。
そんなこと無い。
豆好きの我が家にはご馳走です。
「柿も美味しいから食べて。少しだけいれたからね。」と、母。
田舎の柿の木が頭をよぎりました。
そして、
母の作った里芋です。
スーパーで買ったのとは本当に違う味わいなのです。
母の書いた字。。。
へたくそだけど、まだ自分で書いて宅急便を送ることが出来る。。。
この宅急便が最後になるかな?なんて思ったら、
捨てられなくて、丁寧にはがして、袋に入れて私だけの引き出しに仕舞いました。
今日は朝から雨が降っていたので、
母が送ってくれたゴマの入ったパンを焼きました。
久し振りのパン焼き。
ふわっふわの美味しいパンが焼けました。
ゴマの香りと母の顔が重なり、
「おかちゃんにも届けたいなぁ~」なんて話しながらお昼に食べました。
母の顔、田舎の風景、
会いたいなぁ~
歳を重ねるほどに母が恋しいなんて、おかしいね。。。
幾つになっても恋しい母です。