新年度に入りましたが、世の中は「在宅勤務」だの、「スピリットオペレーション」だので、オフィス内には活気がないどころか、人の気配すらしません。会社によっては、入社式も開催せずに、新人にいきなりi-padを貸与して、「在宅による入社式と新人研修」に突入予定のところもある様子。
ところで、社内ネットワークに繋がっている端末機を社員に貸与して、「在宅勤務」を続けている一流企業は数多く存在しますが、端末機から在宅で処理できるのは事務作業や資料づくりであるので、その元になっている営業活動が止まってしまうと、事務作業も、資料作成も、そのうち不要になってしまいます。総合商社・広告代理店などは原則として在宅勤務となってから既に4週間が経っていますので、そろそろ前向きな営業材料が枯渇しているはず。
そうなると「在宅勤務」とは名ばかりで、「自宅待機」に他ならなくなります。すなわち、仕事がないまま、家でパソコンの前にズッと座り続ける状態。ときどき上司や同僚たちとの、ZOOMによるTV会議を行っても、「営業のアポが入りません」=取引相手も在宅勤務なので会いに行けない、アポが取れても前向きな仕事の話にはならない、という言い訳ばかり。これでは、自分の存在価値がなくなってしまうようで、息が詰まる状況へ追い込まれていってしまいます。
東京都知事の要請を受けて、平日も、丸の内や大手町周辺は人影がまばらになってきましたが、やはり、時々は顔を合わせて、ちゃんとお互いが向き合う場を設けておかないと、皆、変になってしまいますよ!