金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】マイルの闘いに凄すぎる才能が集結!

2019-04-20 07:20:44 | 競馬

 今週GⅠはお休みですが、ほぼGⅠメンバーが揃ったマイラーズカップが京都で開催されます。

 何といっても、大阪杯を回避してマイルに矛先を変えてきたダノンプレミアムと、3歳秋から本格化したインディチャンプがここで激突いたします。ダノンプレミアムは圧倒的なスピードを武器に先行しつつ、ラスト3ハロンを33秒台後半でまとめてしまうので、後ろから差し切るのはまず不可能。一方のインディチャンプはあのモーリスを彷彿とさせる爆発的な差し脚が武器ですので、ダノンにどこまで迫れるかが見物です。

 また5月5日に行われる3歳GⅠNHKマイルカップには、桜花賞レコードで圧勝したグランアレグリアと、そのグランを朝日杯FSでねじ伏せたアドマイヤマーズが出走してきます。この2頭は古馬に混じっても勝ち負けになるほどマイル適性が高いため、このあとは6月の安田記念に出走するプランもあるとのこと。

 安田記念には香港から世界一のマイラーといわれるビューティージェネレーションが参戦してくるとの由。真の世界一決定戦になりそうですね。今から楽しみです!

【追】安田記念には、ひょっとするとあのアーモンドアイが参戦するかもしれません。2400m路線は不向きということで、マイル/2000m路線を中心にするとの由。マイル戦でのダノンプレミアムとの決戦は、まさに同期で雌雄を決する闘いに。本当に出てきたら凄いことになりそう。


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【雑感】日本独自の「スナック」文化 世界へ羽ばたくか?

2019-04-19 07:27:44 | 雑感

 トランプ支持のハートの傷んだ白人のオジサン達に、一番必要なのは「どこまでも安らかな癒しの泉」。そう、日本のスナック文化が求められているのです。

 私の友人(外資系運用会社に勤務)で、日本のスナック文化を探究している男がいるのですが、彼は「今の世界こそ、日本のスナック文化を待っている」というのが口癖。確かに、60歳以降の癒し系女性ってけっこう沢山いると思いますので、まず人件費はあまりかからない。また、世界のどこにも競合相手がいないマーケットなので、地味ではありますが、儲かる匂いがします。ある意味、世界をサステナブルに変えていく原動力にもなるので、SDGsの18番目のゴールに認定されるかもしれません。

 という話を酔っぱらいながら私の嫁さんに呟いたら、「バカね! アメリカやイギリスだったら、傷ついた心を晴らす場所なら教会があるでしょ。神父さんやシスターに全てを告白して、悔い改めるのよ!」

 「いやいや、彼らは自分が悪いことをしているとは思ってもいないし、神も助けてくれないから苦しんでいる。誰が好き好んで、トランプやボリス・ジョンソンなんかを支持などするものか!」と反論すると、

 「本当にバカね! アメリカやイギリスで、スナックみたいな怪しげな店構えの店に入ったら、本当に身ぐるみ剥がされて土中に埋められるケースだってあるのよ。気味悪がって誰も来ないわよ!」

 確かに一理あるなぁと思ったので、友人にその話を伝えたところ、「そうか。スナックのママにシスターの扮装をさせれば良い。十字架を飾って『スナック・シスター』。これは売れますよ、ありがとう!」だって。


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【雑感】「スナック」文化 日本独自の癒しの泉!

2019-04-18 07:24:43 | 雑感

 私の友人で、日本の「スナック」文化を研究している男がいます。スナックといっても「かっぱえびせん」とかではありません。小手指とか越谷とかの駅から3分くらい歩いた路地にヒッソリ存在する、あのお店のスナックです。その友人の本業は、世界でも有数のヘッジファンドを提供しているアセマネ会社に勤務するサラリーマンですが、彼は機会があれば日本国中のスナックに通い、その本質を探究することにエネルギーを注いでいる求道者であります。

 スナックは、世界でも他に例を見ない我が国独特の文化です。ボトルさえ入っていれば、いくら長居しようが、水割りを何杯飲もうが、一人3000円くらい(山手線の内側だと5000円くらい)の相場。風情はどこも似ていて、60~70歳前後のママ(顔はかなりのシワくちゃ、声は酒焼けでカスれているのが定番)が切り盛りをしていて、50歳台の女性が1~2名(だいだい地味な感じ)がいる程度。そんな場所に、なぜわざわざお金を払ってまで通う人が後を絶たないのか?

 皆さん、安らぎを求めにいくのです。家に帰っても、一人寂しいだけ、あるいは奥様や娘との会話がない境遇で、立ち飲み屋で日本酒をあおるだけよりも、傷んだハートには遥かに効果的です。「お疲れ様だったわねぇ」「辛いところだわねぇ、男って‥」という言葉がどれだけオジサンの心を救ってきたか。「飲み過ぎては駄目よ」「またおいでね」と言われれば、週に1回くらいは顔を出すか‥となる訳です。

 このビジネスモデル、そろそろアメリカやイギリスの地方都市では有効ではないかと私の友人は考えています。ドナルド・トランプやボリス・ジョンソンの主たる支持者は、ハートを傷つけられた白人のオジサンたち。スナックでの優しい会話は嬉しいはずですよ。(続く)


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【金融】平成を振り返る(10) 令和時代へ向かう覚悟

2019-04-17 07:25:28 | 金融マーケット

 本日がこのテーマの最終編です。5月からの新時代に向けた、日本人として、日本企業としての覚悟をどう持つべきかというお話で締めたいと思います。

 日本人にとって平成は「経済的には停滞した時期」と言えますが、別の角度から見ると、さまざまな試練(金融危機・デフレスパイラル・阪神大震災・東日本大震災など)と向かい合って、自力で生き抜く鍛錬を重ねた30年だったとも言えると考えています。

 再編を繰返し生き残った金融機関の事例は、もうここではお話をしませんが、その他で、象徴的な事例が自衛隊の海外での活躍です。湾岸戦争において、お金を出すだけの日本が、世界からもの笑いの対象にされたのが平成3年。それが平成27年にはソマリアへの派遣で、初めて多国籍部隊の司令を務める立場にまで至りました。

 戦後の高度成長期が「アメリカの保護の下、すくすくと身体だけが大きくなった少年期」だとすると、そのあとの平成時代は「米国1強時代の中で、悩みながら内面を鍛えた青年期」に当たるのかもしれません。そうだとすると「令和」は、身体も心も晴れて成人となった日本が、大人としての責任を背負って生きていく時代だと言えます。

 我々を取り巻く環境は、古い力と新しい力が渾然一体となったカオスです。すなわち、古い力とは、中国・アメリカ・ロシアに代表される「自らの野心や欲望を満たそうとする力」、新しい力とはSDGsに代表される「世界をサステナブルに変えようとする力」です。この2つが渾然一体となったカオスの時代が現在です。

 「令和」の時代は、日本人が、日本の企業が、大人としての責任を背負って生きていく時代であり、「新しい力」の中核になっていく覚悟こそが、「令和」に向かう心構えなのだと思っています。




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【金融】平成を振り返る(9) 第二次安倍政権発足!

2019-04-16 07:41:11 | 金融マーケット

 2012年12月に第二次安倍内閣が発足し、自民党・公明党の連立政権が復活いたしました。その後の株価・為替市場の動きは皆さんもご承知のとおりで、いまだにデフレ脱却宣言となってはいませんが、政治も経済も外交も安定を取り戻し、多くの日本人がホッと一息をついた瞬間でした。

 少し話が脱線しますが、最近、安倍首相が「あの悪夢のような民主党政権時代」という言葉をどこかで使ったことで、元民主党勢力から非難を浴びましたが、あの時代を真面目に働いて生きた日本人の8割強が同じ感覚(=悪夢のような時代だった)を持っていると思いますが、いかがでしょうか?

 民主党政権の初代首相の見識の無さが主因としか言えない、普天間問題の混乱と現状や、震災の時の当時の首相の言動の酷さについて、あれを悪夢と言わずして何を悪夢と言うのでしょうか? 第一、あまりにイメージが悪いが故に、彼ら自身も「民主党」という党名を敢えて捨てたのではなかったか。

 あそこからの6年間は、日本国内は安定を取り戻す良い時期だったと感じていますが、一方で世界は、「アメリカ1強時代の終焉」「地政学リスクの蔓延」「民主主義の賞味期限切れ」などが叫ばれ、不安定・不透明な時代へ戻る時期に当たっています。新たな時代「令和」が5月からスタートしますが、日本人にとって、何を矜持として、何を覚悟して、生きていけばよい時代なのでしょうか? 明日は最終編として、そのあたりをまとめたいと思います。


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