ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「鉢が多すぎる」②

2012-07-02 13:08:25 | ひとの幸福
「全くアンタは馬鹿でどうしようもない人間だ」と聞いても、

それを(自分のこと)だと聞いてなかったら、

そうかぁ、そう思ってるのか~ と、平穏な気持ちで聞ける。

そしてその後、何を云っているのだろう?

どういうことでそう言っているんだろう?

と、もっと聴きたくなって来る・・んじゃないかと思う。


自分というものを、個として“止まっているもの”動かないもの”として観ているので、

そんなことを言われた時に腹が立ったり、もぁーっとなる。

気持ちが不愉快状態に“なる”のは当たり前。理の当然。

何事も理に逆らっては起こらない。腹が立つのも、イライラするのも、

そう“なる”理があるからそうなる。

いつでもひとの心は嘘をつけない。理に正直。

ちゃんと不愉快になるように“なっている”


今ここの自分は現象という流れ。いろんな無数のプロセス、相互作用の賜物の現象。

今という時点ではこういう現象が、たった今の自分。

私が「自分」と捉えているものは、

“全体のうねり”の中でその全体から絶対離れられない“全体の一部”が流れているもの。

事実がそうなのに、何からも離れている個だと勘違いしてるから、

自分一人を非難されたとなって、不愉快になる。

時間的にも空間的にも離れて存在する個だと勘違いしているから、

個を否定したり、否定されたり、してひとは苦しむのかと思う。


人間というものが、時間的にも空間的にも離れてはいないという事実を知識として知り、

知識があるだけではなんの意味もないんで、

その知識が知恵に“なった”ら、その行為は自然と変わるだろうし、

そういう人が増えたら、世界は飛躍的に自動的に変化するのかと思う。

そういう道筋に私たちは居るから、楽しみ。