香りと食でカラダを幸せにする芳香/料理愛好家

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加藤サキ子

洗濯&キッチン兼用リキッドソープの生地作り

2016-10-25 22:45:03 | 手作り石けん


香り工房"結"のKatoです

このところ、多くの方がブログを見ていただき、ありがとうございます

石鹸作りの閲覧が多いから、というわけではありませんが、
ヒントになるといいな、と思い今回はリキッドソープのお話です


今日は洗濯、キッチン兼用リキッドソープの生地作り

いつもはココナッツオイル、ひまわりオイルですが

今日はパームオイルとひまわりオイルで


さてその違いは

パームオイルは、
融点 34度以上
パルミチル酸 約40%
特長
温水での洗浄力がとても良い、もちろん冷水もよい、泡立ちがよい、肌の適性良好、安全性良

オレイン酸 約40%
特長

冷水、温水での洗浄力良好、泡の持続性がよい、肌の適正良好、安全性良

リノール酸 約10%
特長 肌の適性良好、冷水、温水での洗浄力良好


ではココナッツオイルは
融点22度以上
ラウリン酸 約50%
特長 冷水、温水での洗浄力良好、泡立ちの良さ良好、安全性良好

ミリスチン酸
特長 温水での洗浄力良好、泡立ちの良さ良好、泡の持続性良好、安全性良好


パルミチル酸 約10%
特長
温水での洗浄力がとても良い、もちろん冷水もよい、泡立ちがよい、肌の適性良好、安全性良


パームオイルもココナッツオイルも飽和脂肪酸で、固いオイルです
融点は固形から液体に変わる温度です


そして、ひまわりオイル
一般的にはハイオレックスひまわりオイルです
今日もこちらを使用しました

さてハイオレックスひまわりオイルは
常温では固まりません

オレイン酸 約80%
特長
冷水、温水での洗浄力良好、泡の持続性がよい、肌の適正良好、安全性良

ステアリン酸 約10%
特長 温水での洗浄力良好、泡の持続性良好、安全性良好


今回のリキッドソープは無水エタノールを使用しています
これは鹸化を促進するための触媒

鹸化とは、原料のオイルと苛性ソーダ、精製水が化合して、石鹸となることを言います

こういったオイルの含有成分の特長を知ることで、作りたい石鹸のためのオイル選びが出来ます

この過程は固形石鹸でも同様です
固形石鹸の場合は、これには溶けにくさ、固さなどまも考慮に加えます


製作中の姿はこんな感じです
目を守るためのゴーグル、ガスを吸わないためのマスクは二重装着です
怪しい〜



もちろんゴム手袋に肌を露出しないよう、長袖です
必ず守ってほしい安全のための装備です

石鹸作りに欠かせない苛性ソーダも苛性カリも、製作過程ではまだ、劇薬の状態だからです


作り慣れても、なおさらこの装備は守ってほしい!
講師を目指す方は、その姿勢が生徒さんの手本となります


手順の詳細、レシピは記載しませんが、石鹸の製作途中はどのシーンを見ても美味しそうです

オイル、ソーダ水、エタノールを加えてしばらくすると、こんな風に活発に反応
約80度を保って
必ず大きめの鍋の中で、行います
万が一、吹きこぼれた時の対策です
念には念を



反応が進むと、透明なゼリー状に変わってきます



さらに進めて、混ぜる混ぜる
この頃にはやや固めの重たい素材になっています



さらに混ぜて、もったりとするまで

この生地を精製水で希釈して、リキッドソープとして使用します

希釈も生地作りも必ず精製水を使います
精製水は純粋なH2O
水道水やミネラルウォーターには、文字通りミネラルである鉱物が含有しているため、石鹸作りには適しません
エタノールも99.9%純粋な無水エタノールを使用します


こういった脇役でもあり、主役でもある材料選びも大切な作業のプロセスです
正しい選択と計量も欠かせません

これらは
より良い石鹸には欠かせない過程

リキッドソープの生地作りは準備から終了まで約30分ほどです

手作りすることは

材料を確認できる!

製作過程を確認できる!

自分にあったものを作ることができる!

少々の手間でも、

是非、実践したいことです!