ボストン美術館展 芸術×力
東京都美術館 「ボストン美術館展 芸術×力」 チラシ表面
みなさまこんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
弊社スタッフは先日、東京都美術館で開催中の展覧会「ボストン美術館展 芸術×力」に行ってまいりました
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当初の予定から2年越しで開催されることとなった本展覧会。
アメリカのボストン美術館が所蔵する50万点近くの膨大なコレクションから、およそ60点の古今東西の名品が集結しており、国際色豊かな展示はとても見ごたえのあるものでした
展示会場に入って最初に迎えてくれるのは、2枚の肖像画。
ひとつは17世紀のフランドル画家、アンソニー・ヴァン・ダイク作のチャールズ1世の娘、メアリー王女の肖像。
華奢な体と色白な肌、そして白いレースのついた淡い水色のドレスが、より彼女に儚い印象を与えていますが、一方で気品溢れる佇まいは大人びており、その相反する魅力が印象的でした
もうひとつは18世紀から19世紀にかけて活躍したフランスの画家、ロベール・ルフェーヴルとその工房作のナポレオン1世の肖像。
先ほどのメアリー王女とは対照的に、がっしりとした体つきに金の刺繍を施した深紅のマントをはおったナポレオン1世は、とても力強く威厳があり、皇帝としての風格を感じさせる1枚でした
また、ヴァン・ダイクと「フランスのヴァン・ダイク」と呼ばれていたロベール・ルフェーヴルの作品を、同じ壁に横並びで展示している点も実に興味深かったです
本展覧会では前述の西洋絵画の他、日本の作品も里帰りとして多く出品されており、中でも平安時代後期から鎌倉時代初期に作られた《吉備大臣入唐絵巻》(きびだいじんにっとうえまき) は、全長24メートルに及ぶ大作でインパクトがありました
舞台は唐。遣唐使として海を渡った吉備真備(きびのまきび)は、皇帝の使者によって高楼に幽閉されてしまいますが、この地で亡くなった同じく遣唐使の阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)の亡霊が鬼となって現れて、彼の助けを借りながら次々と迫り来る難題を乗り越えていきます。
飛行の術で宙を浮いたり、試験問題を盗み聞きしたりなど、真備と仲麻呂の行動はユーモアに富んでいて、まるで現代の漫画を読んでいるような気分になりましたし、衣服や宮殿などの随所に用いられていた色鮮やかな赤がとても印象的な作品でした
国際色豊かな名品が集う「ボストン美術館展 芸術×力」は、東京都美術館にて10月2日(日)まで開催中です。ぜひみなさまも訪れてみてください
東京都美術館
●会期 2022年7月23日(土) 〜 10月2日(日)
●開館時間
9:30 〜 17:30(入館は17:00まで)
※ 金曜日は20:00まで(入館は19:30まで)
●休館日
月曜日、9月20日(火)
※ ただし9月12日(月)、 9月19日(月・祝)、9月26日(月)は開室
●入館料
一般2,000円、大学生・専門学校生1,300円、65歳以上1,400円
※ 本展覧会は日時指定予約制 → 詳細はこちらから
※ 高校生以下は無料(日時指定予約が必要)
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(日時指定予約は不要)
※ 未就学児は日時指定予約不要
※ 高校生、大学生・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものを提示
※ オンライン・プレイガイドでの予約が難しい方を対象に当日の入場枠を設けているが、ご来場時に予定枚数が終了している場合あり。
●住所 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
●電話番号(ハローダイヤル) 050-5541-8600
●アクセス
JR上野駅「公園口」より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
京成線京成上野駅より徒歩10分
●展覧会公式HP https://www.ntv.co.jp/boston2022/
●美術館公式HP https://www.tobikan.jp/