「降りしきる雪と競いてほの紅く新芽はもえて春を待つなり」
もう2年前になるだろうか。
冬の昼下がり2階にある仕事場の窓から外をぼんやり見ていた。
空が急に曇って粉雪が舞い始めた。
いろいろな方向から白い雪が舞う。
見る間に前が見えないくらいの勢いに。
ふと向こうの八重桜の並木に目をやった。
冬の昼下がり2階にある仕事場の窓から外をぼんやり見ていた。
空が急に曇って粉雪が舞い始めた。
いろいろな方向から白い雪が舞う。
見る間に前が見えないくらいの勢いに。
ふと向こうの八重桜の並木に目をやった。
「桜が咲いている!」
真っ白い雪にほの紅いピンク色が
何とも鮮やかに花をつけたように見えた。
並木がやわらかい花を咲かせている。
目を見張った。
真っ白い雪の中で新芽が萌え(燃え)たっているのだ。
なんとも美しく、力強く、艶っぽいことか!
強く心が動いた。
生命の艶やかさとその神秘に触れたような気がした。
そのときに詠んだ短歌。
そのときに詠んだ短歌。
詠っておくと
「瞬間の感動」をさっと封じて
また鮮やかに蘇らせるとこができるんだな
と感じている。