☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

新芽はもえて

2009-01-27 14:04:18 | 風歌

「降りしきる雪と競いてほの紅く新芽はもえて春を待つなり」
 
もう2年前になるだろうか。
冬の昼下がり2階にある仕事場の窓から外をぼんやり見ていた。
空が急に曇って粉雪が舞い始めた。
いろいろな方向から白い雪が舞う。
見る間に前が見えないくらいの勢いに。

ふと向こうの八重桜の並木に目をやった。
「桜が咲いている!」
 
真っ白い雪にほの紅いピンク色が
何とも鮮やかに花をつけたように見えた。
並木がやわらかい花を咲かせている。
目を見張った。
真っ白い雪の中で新芽が萌え(燃え)たっているのだ。
なんとも美しく、力強く、艶っぽいことか!
強く心が動いた。
生命の艶やかさとその神秘に触れたような気がした。
そのときに詠んだ短歌。

詠っておくと
「瞬間の感動」をさっと封じて
また鮮やかに蘇らせるとこができるんだな
と感じている。

                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする