駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

先へ送れるもの

2014年07月26日 | 小考

                   

 今朝も朝から暑く、駅への道すがら校庭では蝉が鳴き始めていた。まだ時期が早いのか、さほどの勢いはなく、耳をつんざく程の音量ではなかった。蝉にも当たり年があるようなので、今年は孵化が少ない年なのかもしれない。

 物事を成すには先憂後楽が理想的なのだろうが、患者さん相手の仕事で休暇を取る場合は中々そうも行かない。この三日間は平常の五割増しの患者数で、時差惚けのある身体には中々きつかった。それでも自分の作った負債だから返さねばならない。

 一億円程の開院時の借金も、今から思えばかなりの利子であったが耳を揃えて返済した。こうした自分で面倒を見ることの出来る負債は良いのだが、次世代への先送りや積み残しには十分な配慮が必要だと思う。可愛い子供達のためなどという、時に異論を封じ込めるために使われる枕詞に惑わされることなく、自分の負債と同じように、否それ以上の深謀遠慮をしてやりたい。

 フィンランドを旅して、フィンランドの歴史から学ぶことが多々あるような気がした。ムーミンも実は一見のキャラクター的印象とは違うようだ。

コメント (2)
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