駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

落ち着いてよく考えてから

2016年12月20日 | 町医者診言

      

 もう十二月も二十日、今年もあと十日になった。日月の運行には抗いがたく、十二月は特別とブレーキを踏んでもスピードは落ちない。

 なんだか申年の後半には碌なことは起きなかった感じがしている。勿論、しばらく前からいろいろな伏線があったのだろうが、ついにババ抜きでジョーカーを引いてしまった。

 厚生行政に管理されているにしても零細業者の端くれなので、日銀の黒田総裁を、押し迫る暮れに素面でしょうか、大見得を切ったはずだがどういうことどうしてくれると皮肉りたくもなる。彼の場合はまだ怖くないので、批判愚痴も言いやすいが、もうお一人にはしっぺ返しが怖くてものが言いにくい。それでも打ち出された政策には漸くさまざまな批判が出始めているようだ。尤も、代替えする受け皿がないので支持率の低下はさほどではないようだ。

 トランプの出現でわが身一番の身勝手が当然で正しいと、まるで何年も前からトランプを理解支持していたような評論が出てきているが、あれ本当にそうだったのと眉に唾を付けたくなる。わが身が可愛いのは自然としても、わが身一人の世ではなく、他者非難排斥の行き着く先はいがみ合いから暴力ついには戦争になる。まさかとは思うが、核があるから人類一巻の終わりになりかねない。中身を捨象して、勝ち負けだけに目を奪われていると螻蛄になる。五分五分の世の中、まかり間違わないように、蟷螂の斧を振るって行きたい。

コメント
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