親分の誤魔化す体質は感染するらしい。稲田防衛大臣はPKO部隊の日報隠蔽を自ら了承しておきながら*、白々しくも「改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善してゆきたい」と答弁している。高々一年前の森友用土地の法外な安売り記録の異例早期廃棄、ないと否定していたのに出てきた文科省の加計学園獣医学部設置指導の文書など、眺めればシャーロックホームズでなくとも、隠蔽工作が行われたことがわかる。
(*報道に依れば、稲田防衛大臣は報告を受けていながらその内容を承知していないと答えているようだ。言語不明瞭意味不明瞭の人物が防衛大臣とは。)
首相自ら出席し説明するという予算員会の骨抜きになぜ竹下国会対策委員長は躍起になっているのか、どういうことと聞きたくなる。首相得意の大見得を切る立て板に水の言葉の羅列では説明にならない。それでは自ら説明したという免罪符を得るための芝居に見えてしまう。証人を招致し、質問に答える形でなければ、説明責任を果たしたことになるまい。
いつまで森友加計かという疑問には、きちんとした説明があれば二週間で片付く問題を隠蔽し誤魔化すから長引いている。これがそれほど大きな問題かという疑問には政治手法に関わるから大きな問題だとまるで野党のようにお答えしたい。外交や経済は安倍首相や安倍友達でなくても十分できる。今以上にできる可能性も大きい。安倍首相にしかできない百年前の日本という安倍理想郷に戻す野望に異論があるから、野党的な発言をさせていただいている。
菅さんの守備力の凄さは認めるが、どこか筋が違っている。後藤田官房長官は国民を守った。菅官房長官は安倍首相を守っている。