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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

峠を越えたインフルエンザ

2018年01月22日 | 診療

  

 東京では午後雪が降るそうだが、今朝の冷え込みはさほどではない。むしろ一月初めの方が寒かったような気がする。朝出かける時、特に慌てているつもりはないが、持っていかねばと思っていた書類や本などをよく忘れる。六十年前母に言われ最近は妻に言われる。前の晩に鞄に入れておきなさいと。その通りなのだが、ついうるさいなあと思うのがいけないらしい。

 当地(我が医院の診療圏)ではインフルエンザが峠を越えた。今までの経験から、流行の山が二週間以上続くことはまずない。流行範囲は半径3-4kmくらいで動いてゆく感じで、市内でも西東でピークの時期が違う。東から来るともあるし西から来ることもある。北は山、南は海なので、南北の動きは分からない。

 騒がれなくなっただけで、老人施設内の流行は今も結構ある。保育園幼稚園と同じで、熱があると家族に連絡があり、医院でインフルエンザの検査を指示されてやってくる。早期診断のお陰か、今のところインフルエンザから肺炎を併発して亡くなった高齢者はおられない。正直なところ、予防接種をしてあっても、感染する人はかなりのもので、なんだか面目ない感じで診させていただいている。ワクチンを打っておいても感染することがあるということが知れ渡っているようで文句を言われる人はおられない。

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