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人間には煩悩というものがあり、中々清く美しく生きるのは難しい。欲が煩悩の元のようだ。困るものだが全く欲がないと多分生きてゆけない。少なくとも凡人はこれがないと生産的なことはできない気がするのだが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、程よい欲で生きるのは容易ではない。
私はもはやたいした欲を持っていないが、それでも食欲には悩まされる。両親が美食家で太っていたので、その習慣体質を受け継ぎ油断するとすぐ太る。患者さんを指導する手前もあり健康寿命を延ばしたい欲もあり、太らないように気をつけているのだが、どうしても週末に体重が増える。毎朝体重計に乗っているのでよくわかる。週末はよく働いたご褒美というか自分に甘くなってしまう。
最近の体重計は100gまで正確に測定できるので、微妙な変化がわかる。食べ過ぎると体重が増えるという当たり前の発見をすることができる。たかだか200g300gの違いだが、ちょっと食べ過ぎたかなの翌日は確実に増えている。患者さんの中には太りたいという人も居るのだが、そういう人はよく聞くと饅頭一個は食べきれないとカツ丼や天丼は嫌い間食はしないと結局小食なのだ。中には水で太るいや空気でも太るというおばさん達がおられる。確かに太りやすい太りにくい体質はあるようだが、食べる量は必ず関係している。それは毎朝体重を測定してみると明らかになる。そっと乗っても睨んで乗っても、昨日の大福、蜜柑、プリンは誤魔化せませんよ。