東京2020オリンピックは色々意見はあっても祭りという雰囲気が強かった。お祭りには日常の憂さを忘れさせる効果がある。だから菅首相も、緊急事態宣言下でも開催にこだわったと思われる。いくつか名勝負を堪能したが、素晴らしかったかと言われればどこか不全感が拭いきれない。政治利用商業主義のオリンピックには再考の時が来ている。
申し訳ないがパラリンピックは殆ど見ないだろう。二番煎じではないのに、二番煎じの感じがしてしまう。おそらくパラリンピックの選手の方が多様で広い視野をもっているような気がして良い話が聞けそうだが、オリンピック一色だった後では食指があまり動かない。
頭を冷やして考える時が来た。暑いけれども八月は虚心坦懐に考えて、事実に正面から向きあうに相応しい時だ。
首相は人流が減ったと言うが、きちんと全てのデータを出してものを言って欲しい。人流の感染に及ぼす影響の程度と根拠を示して欲しい。実際には家庭内感染が増えているとの報道もある。安心安全と言うばかりでは効果がない。事実（データ）に基づいた議論でないと単なる言い合いになってしまう。それではコロナを押さえられない。
