駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

AIに対する感覚の違い

2023年11月02日 | 小考

        

 

 欧米と日本ではAI(人工頭脳)に対する感覚が違う。欧米人は数年後には人知を凌駕するようになるといわれるAIを悪いことをしでかしかねないと警戒して、悪用されないように悪いことをしでかさないように監視規制しようとしているのに対し、日本人にはそうした危機感は薄いようだ。心配性の日本人が奇妙に落ち着き、便利なものができると殆んど警戒していないように見える。 

 囲碁将棋では既に人間よりもコンピュータープログラムの方が強くなっているので、AIの凄さを知らないわけではないのに不思議な気がする。一番恐ろしいのは警戒すべきなのは人間という感覚はあると思うのだが、いまだに荒唐無稽のお上感覚があるのか身近の脅威とは感じないのか、AIの暴走を恐れる感覚は希薄に見える。これは日本人が社会の空気を読み都合を優先し絶対の原則などというものに重きを置かないことと関係しているように思う。

コメント
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