岸田首相の施政方針演説を読んだ。厳しい意見を聞く姿勢にこそ、政治家岸田文雄の原点があると言われるが、国葬には反対する人の方が多かったことが自覚されていない。旧統一教会に対する反省も浅く決別宣言もない。党内の厳しい意見ではなく国民の厳しい意見を聞いていただきたい。経済政策では低賃金円安物価高の原因分析が乏しく取り組みの殆どが対症療法に留まっている。新しい資本主義も安倍菅政権との整合性が説明できておらず、木に竹を継いでゆくのか、言葉を新しくしたのか分からない。すべての国民を尊重し差別を解消する姿勢がなくては構造的な賃上げも成長のための投資と改革も実現実効は難しいのではと感じた。防衛は危機感から装備をエスカレートすれば済む話ではなく、首相の言われる通り近隣諸国と対話を重ね太い外交路を築いて主導的に武力衝突を避けていただきたい。
なぜ息子を秘書官にするのか、どのような必然性があるのか。乱心と諫める側近は居ないのだろうか?。国会軽視で閣議に閉じ籠ることのないように首相外交と留守勝ちにしないようにお願いしたい。