今年最初の忘年会で内科会の役員連中と一杯やった。久しぶりの同業者本音交流で、そうだったと思い出した。嗜好に沿った情報を拾い上げていると自分は中庸で中ほどのような気がして来るのだが、六十年代の記憶のない比較的若い開業医諸氏には、現実的というか現政権寄りで安倍支持の人も多い。それと政治には全て裏に陰謀密約ありと考えている人も多いようだ。
「猪瀬は馬鹿だ、下手だ。金貰っている国会議員は沢山居る。分かんないようにやんなきゃ駄目だよ」。
「北朝鮮の粛清、あれ銃殺でしょ。お祭りにしてみんなで楽しんでるんだよ」。などと耳を疑う発言まで出てくる。
「中国の防空識別圏、あんなのきちんとやる実力はないよ。台湾へ行けなくして喜んでいるんだよ」。
あいつは悪者だとかとんでもない奴だとか幾つか名前が出たが、そんなに簡単に断罪していいのかねと思わぬでもなかった。勿論、内心首を傾げた医師も居られたようだが、そこは大人黙っておられた。
成程?というか、他にも書けない本音が飛び出したが、そうした見方もあるのかと感心した夜だった。日頃、患者さんにはいろいろな方が居られると思っていたが、医者もいろいろ、世の中にはいろいろな見方があると再認識した。