駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

機関銃は優れた武器か

2012年09月01日 | 町医者診言

          

 毎週講演会勉強会を聞きに行く、年に百回くらい聞く。講演会の講師は殆どが**大学教授、準教授である。開業した二十二年前は年上が多かったが、今は全てと言っていいくらい年下である。まあ、年齢のことはさておいて、さすがに優秀だなあと言う人は4分の1くらいで、半分は成る程、残りの4分の1は、何だかよく分からない。

 中に物凄くよく喋る講師がおられる。機関銃も顔負けの言葉の乱射で、何を喋っているのか何処まで話したか本人もわかっているのか心配になる。口から言葉が次から次へと溢れてきてしまうのだ。十五秒五語の質問に百五十秒二百語で答えてくださる。

 医学の世界でも声の大きい方が優勢と言う場面があり、誰にも分からない病因などの仮説は自信たっぷりに大声で言った方が信憑性が高そうで、追随者が多くなる?ようだ。声の大きさの他に、早口で沢山しゃべると言うのも、才能を感じさせるらしい。言い淀むことなく、何かしゃべりながら考えて正解に辿りつくのは、暫し無言で漸く訥弁で正解を言う人よりも賢いように見える?。

 落語家や政治家と同じようにと言えば双方から叱られそうだが、世の中には何か意味ありげなことを早口でしゃべりながら、次の展開を考える才能というのがある。しかしまあ、我々のように数多い講演講義を聞いてきた者には、弾数よりも正確さとわかりやすさですよ、古館一郎も真っ青のN先生。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スポーツ界では朗報 | トップ | 「あなたへ」を観る »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
喋る人。 (柳居子)
2012-09-01 09:51:00
機関銃 武器と言うより 喋っていないと不安を感じる ある種の神経症かと診たて致しますがが、
返信する
Unknown (arz2bee)
2012-09-01 17:46:15
うーん、そういうところもあるかも知れません。思い浮かぶ考えがそのまま口に出る回路をもって居られるのでしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

町医者診言」カテゴリの最新記事