一昨日、NHKで三度の三冠王に輝いた落合博満の番組を見た。王長島世代なので落合の現役時代の活躍には詳しくなく、凄い選手が居るなあといった程度の印象だった。中日の監督になってからは元中日ファンとして興味を持って見ていたが、どうも実力に比べると評価と人気がもう一つで残念な感じがしていた。西武の森監督ほどではないがスポーツ記者の覚えがもう一つ良くない?ようで十分に理解されていないなあと思っていたのだが、一昨日の番組では落合を多面的に正当に評価し、成る程そうかという技術と味わい深い人柄を捉えていた。見る人はきちんと見ているのだなあと感心し末端の一ファンとして安心した。さすが?NHKと褒めたい。
落合はプロ野球選手として正統な道を歩いていない。高校時代の活躍も変則的で体育会系のやり方が嫌いで退部を繰り返すという変わり種で、社会人野球ティームを経て25才でプロ入りするという遅咲きだ。独特で俺流の所がファンの層をちょっと狭くしたかもしれない。しかしこういう人物をきちんと評価しないと野球否スポーツ全体の魅力が削がれてしまう。番組は、レジェンド落合がまさにレジェンドである由縁を見事に切り取っていた。改めて味のある人物と感じた。