今年のノーベル物理学も化学賞もAI関連のものだった。
中でノーベル化学賞を受賞したデミスハサビスは将棋の藤井聡太と同じようにチェスの神童だったのだが、コンピューターゲームの開発に転じシミュレーションゲームでヒット作を生み出した後、ケンブリッジ大学でコンピューターサイエンスの学位を取得しAIプログラマーとして働いた。次いで神経科学分野に興味を持ち認知神経科学を研究し記憶関連で優れた業績を上げている。同時にデープマインドテクノロジー社を共同で立ち上げ囲碁のAIソフトAlpha碁を作り出し、人間の世界チャンピオンを打ち負かした。そしてタンパク質構造解析のAI、Alphafoldを立ち上げ今回のノーベル化学賞受賞となった。
ハサビスは象牙の塔の学者とはちょっと違った感じの天才で、研究者であると同時にチェス、ポーカーなどマインドゲームの天才でもある。
日本の囲碁将棋界にもひょっとしたら、科学分野での研究の才能を持っている人が隠れて居るのではないかと思ってしまう。