駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

俺らの誇り、代わりは居ない

2020年01月26日 | 人物、男

         

 

 おまえが一番 名古屋の守護神。これは名古屋グランパスの正ゴールキーパーでかって日本代表のゴールを守った男、楢崎正剛の応援歌だ。

 先日彼の特集番組をNHKで見た。彼のゴールキーピングを高く評価していたが、彼の引退が特集番組として取り上げられたのには驚いた。同時に分かっている人は分かっていたのだととても嬉しかった。ゴールゲッターに比べれば地味なゴールキーパー、その中でも華のある川口能活に比べれば地味で無骨な感じの男が脚光を浴びた。楢崎がどんな選手かは知っていてもどんな男かはこの番組を見るまでよく知らなかった。思っていたとおり無骨で含羞の人物だった。知的で謙虚、意気に感じ地道に努力する男。

 楢崎正剛の横顔を知り得たのも良かったし、こういう人物をきちんと評価する目があるのを心強く感じた。NHK名古屋にも拍手。

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ニュースに腑分を

2020年01月24日 | 町医者診言

                

 

 ここに来て寒さが和らいだのはいいが青空が見えなくなった、梅雨のようだという患者さんまでいる。これだけ気温の高低差があると体調不良の人も出てくる。特にお年寄りにはこたえるようだ、私も年寄りなのでよく分かる。

 兎に角無理をしないこと、きついと感じたら身体は休めるのが一番。テレビを見ながらごろ寝は良くないが、保温小食(食べる種類は多く)、余計な事は心配しない、明日は明日の風が吹くと早めに就寝することだ。世の中に寝るほど楽はなかりけり。

 週刊誌の広告とネットのニュース表題を見ているとニュースに重み付けと読み取りが必要と感じる。お答えを差し控えるから東出でなんとかの浮気までは相当距離があるというか次元が違う問題だ。お答えを差し控えるは答えのようで全く答えになっていない。世間に差し障りがあるからではなく自分に差し障りがあるから答えをもっともらしく回避していると読み取れる。東出何とかは目が眩んだのだろう。勿論、相手があって共犯なのだが、これは杏と二人のプライベートな問題だ。尤も、私生活を売るのが芸能人、他人の不幸は蜜の味と週刊誌は言うだろう。芸の肥やしだとかばう芸能人もいるがどうかな、肥やしばかりで実りの少ない者も多いのでは?。

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野党に付ける薬

2020年01月22日 | 政治経済

             

 

 立憲民主と国民民主の合流は不調に終わった。数あわせという批判は批判の常套手段で、そうした批判を恐れることはない。与党こそ数あわせの本家なのだが、気付かせないし強いから恐いから批判されないだけだ。

 合流は政策ではなく政略なのを玉木さんは理解されていないように見える。なぜ安倍さんが強いのか政策に強いからではない、政略に優れているからだ。不祥事から目を逸らさせ、巧みな言葉遣いで人気を勝ち取ってゆく。ご本人は政策に強くなくても、政策では謙虚に周りの優れた意見を取り入れるから、大企業や恵まれた人そして変化を嫌い安定を望む人から支持される政策を打ち出すことが出来てきた。

 しかしながら、ここに来て安倍政権には人気取り政策の副作用や長期政権の弛みや歪みが出てきている。それでも野党が支持を得られないのは政略で劣るからだ。安倍政権の隠蔽と誤魔化しを弱い野党が突くのは当然で理解できるが、あげつらうばかりという常套の切り返しがあり、何処まで効果があるか疑問だ。多くの人は理屈や事実では動かない。目先の損得と好き嫌いで動く人が多い。野党には安倍さんに負けない政略が必要だと思う。

 政策は分かりにくい。政策を説く時は、繰り返し笑顔で分かり易く語ることだ。恵まれない人達や弱い立場の人達の立場と現実を、恨み辛みなく染み通るように伝える能力が求められる。少数野党がいがみ合うなと申し上げたい。いがみ合うと余計小さくなる。決裂しても睨み合わず笑顔で握手して別れることだ。山口代表と志位委員長からは学ぶものがあるだろう。

 偉そうに書いたが、こんなことは分かっておられるかも知れない。分かっていてできない?、長過ぎる政権は腐敗し政治不信と無関心を招く、首相を交代させるのは野党最優先の仕事と申し上げたい。

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思わぬガス欠

2020年01月20日 | 身辺記

            

 

 仕事を減らして余暇が増えたら、意外なことが起きた。出来た余暇を生かすことが出来ないのだ。あれもやりたいこれもやりたいという気持ちが萎えてしまって、何だかぼーっと過ごしている時間が増えてしまった。

 欲張り爺さん欲張り婆さんが懲らしめに会うおとぎ話を幾つか読んだ記憶があるが、どうも欲というのはなくても困るなあと気付いた。勿論、欲だけでは駄目で体力がないと実践できないわけだが、責任を軽くしたら一緒に意欲も減ってしまい戸惑っている。

 新しいことを億劫に感じてしまう。絵は続けているのだが、棋力を上げる予定の碁は碁会所の敷居が高くまだ出かけられない。知らない人と会うのが面倒に感じられてしまう。ひょっとして軽い鬱なのかなとも思うのだが、仕事を減らして余った時間を持てあまし、あれあれこんなはずではなかったと思案投げ首だ。

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中庸の難しさ

2020年01月19日 | 小考

                    

 

 日本は平和だねというのがパリ在住のK氏の感想だ。確かに、ストもなくデモもなく、芸能ニュースが飛び交い健康志向製品コマーシャルが溢れて平和そうに見える。もう一つ、日本人は従順だねというのがK氏の感想である。生粋の日本人なのだが、フランス語とワインが好き、そして娘が住んで居るというわけで数年前からフランス七割日本三割の生活をしておられる。どちらが良い悪いという問題ではないが、異なる世界があることを実感されているようだ。よく知っているように感じているフランスも、実際に住んでみると日本的な理解とは違っているところも多いらしい。

 親しくしているK氏から住んでみての話を聞くと、日本は表面平和で単一同質志向の国なのかなと改めて感じる。以心伝心と忖度が生活に技術として行き渡り、空気を読んで満場一致を選ぶ傾向がある。極東の島国であることがそうした存在を可能にしたのだろうか。

 日本人論は「日本人とユダヤ人」を嚆矢として、数多くの著書があり色々な論争がある。それらをきちんと読んだこともなく、なんとなく知っている程度で深い議論は出来ないが、友人の話から日本の特徴を連想した。

 健康には中庸が望ましい、恐らく平和にも中庸が望ましいのだろうと思うが、果たしてどのように実現するかとなると難しい。専門外で市井の医者の手に余る問題だが、日本に住む日本人の一人として一見の平和の中身について考えてしまう。 

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