駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

受け入れて生きる

2023年11月25日 | 爺の呟き

                 

 

 半年ほど前から夜中小用に起きるようになった。三時半から五時の間で、もう一度眠る時とそのまま起きてしまう時とある。れっきとした後期高齢者なのであったり前田のクラッカーの出来事なのだが、患者さんに言い続けてきたことが自分の身に起きるとやれやれと思う。遺憾ながら、これから夜小用に起きないで済む人生は来ない。場合によっては二回起きねばならないような事態も起こりうる。まだ半年だが、いつの間にか夜半に起きることを受け入れるようになった。

 不自由不都合をいつの間にか受け入れることのできる能力を人間は持っているようだ。勿論、個人差もあるし不自由不都合の程度にもよる。例えば眼鏡なしで良好な視力を誇っていた人も五十過ぎれば、細かい字を読むのに老眼鏡が必要になる。十一歳から近視で眼鏡をしている私は老眼鏡をごそごそ探す妻を眼鏡は必需品分かるところに入れておかなくちゃと横目で見ていたものだ。

 受け入れられる一つの理由は親兄弟隣人がそうした不自由不都合を抱えながら生きているのを見ていること、他には加齢天変地異など避けがたい事象なことがあると思う。

 不自由不都合も色々だから容易に受け入れがたいものもあるが、夜半の小用は受け入れて生きていけそうだ。

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撤回して事実が消せるものなら

2023年11月24日 | 世の中

                 

 

 馳浩知事は安倍前首相の指示で官房機密費からIOC委員に贈り物を配って回ったことを嬉々として告白しておきながら、それは違反と非難されると前言を撤回すると言い出し何とかの一つ覚えで五輪招致に関しての発言は控えると四十回以上繰り返し始めた。どうしてこんなに愚かな人が石川県知事で居られるのか不思議だ。撤回すれば事実でなくなるのなら、社会は動かなくなる、人生どんなに楽になるだろう。

 しかし残念ながら厳然としてこうした愚かしい人物を選んでしまう、公然の秘密がまかり通る絡繰りが人間社会にはあるということだ。

 独裁者だと口外したのは深い洞察があってではなく単なる迂闊か認知と思われるが、言われた方は衆愚よりましと腹の中で嘯いているだろう。悪賢いのは時には許容せざるを得なくても、愚行は御免こうむりたい。

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元の鞘に収まる

2023年11月23日 | 世の中

                  

 

 僅か五日間の解任劇に終わった。サム・アルトマンはマイクロソフトには行かず、元通りオープンAIに戻ることになった。詳しい経緯は不明だが、取締役会での意思疎通に問題はあってもAI開発の技術者には優れたリーダであったらしい。これで目出度しとなるか、いづれにしても日本では起こりにくい顛末だった。この極短時間の逆転劇の意味影響は数か月後数年後に明らかになるだろう。

 

 話は全く変わるが、昔は羊羹は一本で売っており家庭で一切れ一切れ切ったものだ。勿論、今でも一本丸ごとの販売はあるがあらかじめ一人分を小さく包んだ羊羹の販売が増えた。しかも丁寧に包み紙を剥がす切り口が付いている。昔の羊羹の半分以下の大きさで、何とも物足りない感じだが、最近は大振りの一切れでは多すぎると感じる人が増えたのだろうか。母が見たら何と言うだろう。子供の頃羊羹を薄く切ると、みっともないと怒られたものだ。それこそ三四センチの厚さでちゃんと自立する厚さでないと駄目と言われた。この小振りの分包が出てきた理由の一つに、甘く固い羊羹を売り物にする某社の営業作戦の影響があると思う。昔はもっとあっさりして柔らかい羊羹が多かった。便利のようでお仕着せの感じもして、自宅用にはご近所の和菓子屋で求めている。柔らかくあっさりして厚くても、胸焼けせずにおいしくいただける。

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重大事態、首相の言葉

2023年11月22日 | 爺の呟き

                   

 

 昨夜、北朝鮮が長距離弾道ミサイル?を発射しJアラートが発令された。当地では何の音も聞こえなかったので、十一時頃サッカーの情報はないかとテレビを付けて始めて気が付いた。既に沖縄上空を通過したらしいという図が表示されていた。すべてのチャンネルが同じ画面でこれは最上級の警戒情報らしいと感じた。

 岸田首相は国民にとって安全にかかわる重大な事態だ。すでに厳重に抗議し最も強い口調で非難し、今後とも日米韓と連携しながら警戒監視、情報収集に努め対応を続けたいと記者団に語った。沖縄の住民は冷静で実際に避難行動を取った人は多くなかった模様だ。

 人工衛星打ち上げロケットと長距離弾道ミサイルは名称は異なっても能力性能はほぼ同じものなので紛らわしく一時飛翔体などと呼んでいた。今回の飛翔体は何を積んでいたかよく分からないが、衛星打ち上げを目指したロケットだったらしい。果たして軌道に乗ったか、調査中のようだ。

 今回の発射を重大事態と騒ぎたてるのは適当でないと思う。近いうちに発射するだろうことは予想されていた。重大事態はこうした国を放置していること自体にある。放置しているわけではなく何某かの外交努力偵察は行っていると反論されるだろうが結果が見えない。情報として公開できることは限られているとしても、影響力を発揮しているようには感じられない。

 重大事態で日米韓で連携として対応という言明にならざるを得ないのかもしれないが、紋切り型で立ち向かう力強さが感じられない。

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サム・アルトマンの行方

2023年11月21日 | 人物、男

             

 

 サム・アルトマンをご存じの方がどれくらいおられるだろうか?。私も今度のオープンAI(人工頭脳)での解任劇まで彼がどんな人物か知らなかった。

 オープンAIは2015年に設立された人工知能を人間に害を及ぼさず総合的に利益をもたらす方法で進歩させることを目的とした非営利団体で既にチャットGPTを開発している。サム・アルトマンはそのオープンAIの最高経営責任者であったのだが11月17日取締役会議で取締役会との意思疎通において率直さを欠き、取締役会の責任遂行を妨げたという理由で解任された。

 AI界の有能で重要人物であるサム・アルトマンの解任で、AI業界は茶瓶をひっくり返して灰神楽状態に陥っている。サム・アルトマンが辞めるならと我々も辞めるとオープンAIのスタッフの大半が言い出し、肝心のサム・アルトマンはマイクロソフトに移籍することになった。慌てたオープンAI側はサム・アルトマンの引き留めを図っているが上手くいきそうにない。

 この人間臭い騒動を果たしてAIはどう見ているか、聞いてみたいものだ。微妙なことだがサム・アルトマンは同性愛者で誤解を恐れず感じたことを書くとコンピュータサイエンスに親和性があるのではと頭の隅で閃いた。

 いづれにしても、このコンピューターサイエンス業界最先端の人間的な騒動が日本を含む全世界に大きな影響をおよぼすのは間違いない。

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