草薮で、駐車場と決めていた所まで、車が入らない。
他の道の当たってみたが、集落総出で貯水池の草刈をしているところで、路上駐車の車を退けて貰うのも憚られ、草薮道路に戻る。
藪は100mほどで終わり、立派な林道と合流した。
近川林道だ。
道なりに歩き、二又手前の適当なところから入渓しようと下の沢を確認しながら歩く。
沢の流れが突然少なくなった。
二又を過ぎたのだ。
100mほど戻り、沢に降りる。
ロープを出そうか迷ったが、ルートを選べば簡単そうなのでやめた。
沢底は両岸が山に囲まれ、10:00を過ぎたというのに、寒々としている。
30分ほど歩くと古い苔むした橋が現れる。
両岸に通路が整備されている。
送電線の管理用道路だろう。
通り過ぎて直ぐに、似たような橋があり、これも同じ目的のようだ。
沢は荒れていて、あちこちで土砂崩れの跡がある。
新しい倒木があったり、古い倒木の上を土砂が覆っていたりと、この沢はまだまだ安定していない。
澱みでは土砂が堆積して、ずぶずぶといやらしく足が沈む。
それでも時々魚が走るのが見られ、ホッとする。
真新しい倒木が根までつけて、沢を覆っている。
根を巻くように越えると、目的の滝が現れた。
倒木が邪魔をして、いまいちの景観だ。
滝は高さ5mほどが2段、その上が2+1mだが簡単に直登できる。
後は北冷水峠を確認するだけなのだが、上部が伐採地となり、視界が広がる。
林道もはっきりと見える。
急にしらけてしまい、沢を歩かず、林道から点線道路を経て北冷水峠を目指すことにする。
点線道路は伐採地の中を通り過ぎると、軽い藪となるが迷うことはない。
林道に出て、車が走れることを確認、来た道を戻ることにする。
途中、滝上の伐採地で昼食。
まだ幼さの残るカモシカがヒョッコリ現れこちらをぽかんと見ている。
このまま、林道を歩いて帰ろう。